まもなく新型iPadが登場するとの予想は、少なくとも日本や欧米では空振りに終わりました。
そんななか、アップルは12.9インチ画面を搭載した大型iPad Airの開発に取り組んでいると台湾の電子業界情報誌DigiTimesが主張しています。
この情報筋によれば、「近日発売予定の12.9インチiPad Airは、ミニLEDバックライトではなく、従来のLCDバックライトを搭載するかもしれない」とのこと。
ここでいうミニLEDバックライトとは、12.9インチiPad Pro(2022)に採用された「液晶画面のバックライトとして、微細なLEDを敷き詰める」ディスプレイ技術です。今回の記事では、それ以上の詳細な情報はありません。
12.9インチの大型iPad Airが開発中である可能性は、米9to5Macも主張していたことです。
いわく、Appleは社内で開発コード名「J507」「J508」の新型iPadをテストしており、これは第5世代iPad Air 後継機であり新型チップを搭載する見込(それぞれWi-Fi版とセルラー版)。
それとは別に、iPad Airをベースにした「J537」「J538」モデルも開発中とされています。
同じ名称で複数のバリエーションがあるiPadは、現行ではiPad Proのサイズ違いのみであることから「iPad Airの大型版か、より高いスペックを備えた高価なモデルの投入を検討している」可能性があるとの解釈です。
これらの噂を総合すると、第6世代iPad AirはM2チップを搭載し(現行モデルはM1)、10.9インチと12.9インチの2バージョンが登場するのかもしれません。
ちょうど著名リーカーのRevegnus氏が、2024年発売が予想される次期iPad Proは、11インチが1500ドル(約22万円)前後、13インチモデルが1800ドル(約27万円)前後と高額になると主張したばかりです。
この予想は、韓国サプライチェーン情報とも一致しています。おおむね、液晶画面から有機ELパネルへの移行に伴う製造コスト増のためとみられています。
13インチ(12.9インチ後継モデル)iPad Proの価格高騰が不可避であれば、「大型ディスプレイは欲しいが、そこまで高度なクリエーター向け性能や有機ELの高画質までは要らない。電子書籍のマンガを読んだりウェブを見たり、従来程度にアプリが使えればいい」というユーザーを取りこぼしかねないはず。12.9インチiPad Airが出るとすれば、そうしたニーズの受け皿となりそうです。
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