Appleシリコン上でx86-64バイナリLinuxコンテナをほぼネイティブ速度で動かせる「Rosetta for Linux」が正式版に

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新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。

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WindowsやMac上に簡単にDockerコンテナ環境を構築できるツール「Docker Desktop」の最新版「Docker Desktop 4.25」がリリースされました

x86-64バイナリをほぼネイティブな実行速度で

Docker Desktop 4.25では、Appleシリコン上でx86-64バイナリを実行可能にするRosetta 2を用いた「Rosetta for Linux」が正式版となりました。これにより、Appleシリコンを搭載したMac上でx86-64バイナリのLinux版コンテナを、ネイティブ実行とほぼ同等の速度で実行可能になると説明されています。

Rosetta for LinuxはAppleシリコンを搭載したMacのmacOS 13.0以降で使用可能。macOS 14.1以降ではデフォルトで有効になっています。

WindowsではWSLのバージョンを自動検出

Windows版のDocker Desktop 4.25では、Windows上でLinux環境を構築するツール「Windows Subsystem for Linux」(以下WSL)のバージョンをインストール中に検出し、古いバージョンであれば自動更新を提供する新機能が追加されました。

WSLの自動更新機能により、Docker DesktopでWSLの更新をシームレスに処理できるため、WSL環境を常に最新の状態に保つことで信頼性の高いDocker Desktop環境の維持と利用が可能になります。

そのほかの詳しい新機能や変更点はリリースノートをご参照ください。


この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が2023年11月6日に掲載した『Docker Desktop、Appleシリコン上でx86-64バイナリをほぼネイティブな速度で実行可能にする「Rosetta for Linux」が正式版に』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。

《新野淳一》

新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。

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