NTTドコモが、ARグラス「Rokid Max」とAndroid TV搭載デバイス「Rokid Station」を12月下旬に発売すると発表しました。
すでに事前予約を開始しており、価格はRokid Maxが5万9800円、Rokid Stationが2万9800円、セットになったRokid AR Joy Packが8万4800円(バラで買うより4800円お得)。ドコモショップまたはドコモオンラインショップで事前予約・購入するdポイントが3000ポイントもらえるキャンペーンも実施されています。
Rokid Maxは、XREAL Airなどと同じくUSB-Cで接続したスマートフォンやPCなどの画像を表示できるスマートグラス。視野角は50度で解像度は1920×1080ピクセル。6m先に最大215インチの大画面をうたいます。HDCPに対応しているので、スマートフォンと接続してNetflixやAmazon Primeビデオなどの視聴も可能です。
XREAL Air と比較した特徴は、解像度は同じフルHDながら視野が広く比較的大画面であること、Google認定のAndroid TV端末 Rokid Station を別売りで用意すること、インサートレンズがなくても調整できる視度調整に対応すること。
視度調整機能は0.00から-6.00までダイヤル操作で調整が可能。近視の人でも専用レンズを作る必要はありません。とはいえ、この近視がこの範囲を超えている、あるいは乱視が強い場合などには専用レンズでの補正も可能です。
Rokid Stationは、5000mAhのバッテリーを搭載したポータブルなAndroid TVデバイス。Googleから正式に認定されており、Google Playも利用可能です。なお、Android TVではありがちなことですが、Google PlayからNetflixのインストールは行えません。
映像出力はMicro HDMIですが、専用のMicro HDMI to USB-Cケーブルが付属します。Rokid Max専用というわけではなく、モバイルディスプレイを接続してシンプルなAndroid TVデバイスとしても利用可能です。
Rokid MaxのようなARグラス、あるいはサングラス型ディスプレイは、AndroidやPC、iPhone 15以降やUSB-C接続のiPadなどと直結してさまざまなコンテンツを表示できますが、動画再生に使う場合、タッチ操作ではグラスを着けたまま隙間から手元のスマホなどを見て操作することになり、あまり快適とはいえません。
またスマートフォンの場合、横長の外部ディスプレイに出力するモードを備えた機種でもない限り、コンテンツのブラウズやアプリの切り替えは、ミラーリングで表示されたスマホ画面を操作することになります。
一方、Rokid Station は大きな物理ボタンを備えるため、リモコンでAndroid TV採用スマートテレビを使うのと同等の操作感が得られます。
ドコモはプレスリリースの中で、「Leminoなどのドコモの映像サービスが利用できる」とアピールしており、Rokid MaxやRokid Stationの導入で、こうしたサービスを促進する狙いがありそうです。