1970年代から活躍を続けるハードロックバンド「KISS」。何度目かのもうライブやめる宣言したファイナルツアーが12月に終了しましたが、マジソン・スクエア・ガーデンの最終公演である12月2日、その先があることが公式発表されました。自身を3Dアバター化し、「不死となってバンド活動を続ける」というのです。
ロンドンで3Dアバター公演を続けるABBAと同じく、スウェーデンのPophouse Entertainment Groupによる制作です。1980年代のポップアイコンであるABBAの全盛期を再現する3Dアバターライブは今でもチケット入手が困難なほどの人気を続けています。
YouTubeの公式チャンネルに投稿されたビデオでは、顔を3Dスキャンし、面前に表情キャプチャ用カメラを装着し、専用スーツを着用して演奏パフォーマンスを3Dモーションキャプチャしている様子が見られます。
アバター制作はILM(Industrial Light & Magic)なのでその出来栄えには期待したいところ。ジーン・シモンズがデビルウイングを展開し、火を吹きまくるシーンはCGならではのもの。
なお、メンバーは前述の2人以外に加えて、ドラマーのエリック・シンガー、ギタリストのトミー・セイヤーがアバター化して参加しています。この2人はオリジナルメンバーではありませんが、KISS歴は長く、その前のツアーにも参加しています。
オールドファンにとってはエース・フレーリー、ピーター・クリスというオリジナルメンバーでと期待する向きもあるでしょうが、アバターさえ作ってしまえばすげ替えも可能なので、とりあえずは今後のベニューの発表を待ちましょう。
今回の発表に合わせて公開された、ジーン・シモンズ、ポール・スタンレーがKISSの前身バンドから振り返るビデオもなかなか貴重なものです。地獄の軍団ファンの皆さんには一見の価値があると思います。