新 iPadはいつ発売?第7世代 iPad miniと第10世代iPadは2024年後半の可能性。miniはゼリースクロール解消、自撮りカメラ性能向上説も

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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アップルは新型iPad ProとiPad Airを2024年3月頃に発売予定であることは、内部情報に詳しいジャーナリスト等、実績ある複数の情報源が伝えているところです。同社は3月に新製品発表イベントを開催した前例も多く、一定の信憑性はあると思われます。


そんななか、ProやAirではないモデルについては、アップルは2024年後半に新型「iPad」を発売する見込みとNikkei Asiaが報じています。

これはアップルがiPad開発リソースの一部を初めてベトナムに移すことを伝えた記事で触れている内容です。

より具体的には、iPadを受託生産している中国BYDと協力して、NPI(新製品導入)のリソースをベトナムに移行しようとしているとのこと。この場合のNPIは、大手ハイテク企業が新製品の設計と開発でパートナー企業と協力し、設計図どおりに量産できるか確認するプロセスです。

この件に詳しい情報筋は、iPadのテスト生産に向けた技術検証は2024年2月中旬頃に始まり、同年の後半に発売予定だと語っています。さらにNPIリソースの移行はiPad Proではなく「エントリーモデル」に重きを置いているそうです。

上記の通り、次期iPad ProとiPad Airともに2024年前半に発売の可能性が高まっています。それらを除いた「エントリーモデル」といえば、第11世代iPadと第7世代iPad miniのどちらか、あるいは両方を指していると推測されます。

アップルのサプライチェーン情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏も、両モデルとも2024年後半だと予想しています

まず第11世代iPadの仕様に関しては、あまり噂が見当たりません。とはいえ、現行の第10世代モデルはデザインも刷新、USB-Cも搭載したフルモデルチェンジでした。

アップルは無印iPadについて「数世代にわたり同じデザインを踏襲、プロセッサや内部パーツのみ変更」というパターンが多いため、フルモデルチェンジ直後の次期モデルも、筐体やディスプレイの仕様を大きく変えない可能性は高いと考えられます。現行機のA14 BionicをA15、あるいはA16に更新し、性能のみを向上させるのかもしれません。


次に第7世代iPad miniは、米9to5Macが「現行世代と同じデザインを引き継ぎつつ、より高速なチップを搭載する」と予想していました。現行モデルのプロセッサはA15 Bionicのため、A16以上ということでしょう。

またディスプレイについては、ProモデルのようにProMotion(最大120Hzの可変リフレッシュレート)技術を搭載せず、60Hzのままになるだろうと複数の情報源が伝えています。

ただし、第6世代で物議を醸していた「ゼリースクロール」は解消されると、中国の著名リーカー刹那数码氏が主張していました

このゼリースクロールとは、iPad miniを縦置きにして画面を素早くスクロールすると、文字や画像が斜めに傾き、ゼリーのように揺れて見える現象です。

ディスプレイの左右で画面の更新タイミングがズレる(右から左の順に書き換える)ためだと見られており、修理業者iFixitはディスプレイを駆動するコントローラーボードが垂直に配置されているからだと分析していました。

刹那数码氏によれば「miniはスクリーンの組立て方向を変更し、ゼリー状のスクリーン現象を改善した」のこと。つまり、コントローラーボードの配置をタテから横に変えると示唆しています。

本当にそうであれば、高価なディスプレイや新たなパーツも必要なく、コスト増も抑えられて現実的でしょう。

また同氏は、第7世代iPad miniはA16が搭載し、自撮りカメラも改善すると述べています。

もしもA16が採用されれば、背面カメラが強化されなくとも、写真撮影のクォリティが向上する可能性があります。

なぜならA16には、A15以前にはなかったPhotonic Engine機能が搭載されているため。この機能は「Deep Fusion(画像合成技術)を画像処理の早い段階で適用する」ことで、iPhone 14 Proの画質を劇的に向上したとAppleは謳っています。

2024年後半だとすれば、あと半年~1年近く待つことになりますが、それに見合ったアップグレードになると期待したいところです。


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《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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