作曲歌唱AI「Suno」、今からでも間に合う制作マニュアル。やり方がちょっと変わったので(CloseBox)

テクノロジー AI
松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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好きな歌詞で作曲して歌ってくれる生成AIサービスの「Suno」がユーザーインタフェースを刷新しました。Discordへのアクセスは不要となっているので、さらに使いやすくなっています。だいぶUIが変わったこともあり、簡単に使い方をまとめておきましょう。

まず必要なのはアカウント。app.suno.aiにアクセスし、Discord、Google、Microsoftいずれかのアカウントでログインします。

すると、50ポイントもらえて、5回曲を作れます。それぞれ2曲ずつ生成されるので、10曲分使えるということです。翌日にはポイントが回復するので、また5回の作曲にチャレンジできるという仕組みです。ただし、少しでも残っていると復活しないので、使い切ってしまうのがコツです。

これはフリープランの場合で、有償プランでは、毎月使える作曲の回数が大幅に増えます。また、フリープランだと商用利用は不可という制限があります。YouTubeなどでマネタイズしようという場合には、Pro以上のコースが必要となります。

ログインできたら、まず表示されるのは、Trendingという画面。人気トップ10のSuno生成曲が表示されており、その場で視聴できます。執筆時点では10曲中4曲が日本語。大人気ですね。ちなみにトップのTurkeyという曲は最初から入っているサンプル曲です。

曲タイトルの下にある音楽カテゴリーを知っておくと、カスタムでCreate(作曲)する時に便利です。

そう。今回の改訂で、タイトルを付けられるようになりました。単にCreateとやっただけだと、Sunoが勝手に歌詞を作ってタイトルまで付けてくれるのですが、カスタムモードでは、タイトルを個別に指定できます。以前は、CreateとCreate (Custom) とメニューが分かれていましたが、新しいUIではCreateに統一され、Custom Modeでトグルできるようになっています。

カスタムではないモードでは、こんな曲を作りたいというプロンプトを指定するだけで、歌詞を書いて音楽(歌入り)を生成してくれます。

▲雑な指定で出来上がった曲「サラリーマン・シャッフル」

曲が出来上がって、これは公開してみたいと思ったら、「Sharing」で「Private」から「Public」にしましょう。チャートに入れるかもしれません。

歌詞などを細かく指定したい場合には、上のトグルスイッチで「Custom Mode」をオンにすると、3つのフィールドが現れます。上から、Lyrics(歌詞)、Style of Music(音楽スタイル)、そして新設のTitle(タイトル)です。

歌詞は自分で作っても、AI(ChatGPTとかBardとか)を使ってもいいし、Make Random Lyricsボタンを押して自動生成させるのもよし。

歌詞はどうしても長くしがちですが、ヘルプを見るとVerseは2つ。合計8行がベストの結果が出るとあります。筆者が試したところ、最長でも2分20秒くらいなので、それ以上あっても到達できないというのもあります。

ポピュラーミュージックでは「Verse:」「Chorus:」「Bridge」「Outro」といった表現を使いますが、[Verse]と[Chorus]はRemixでカスタムモードにしたときに自動変換されているので、これが標準フォーマットということがわかります。

今回のカスタムモードでの作詞は、ChatGPTにお願いしました。

キャッチーなタイトルも付けてもらいました。センスがちょっと古い?

音楽スタイルも、ChatGPTに聞いて「contemporary J-Pop with a touch of sentimental ballad elements」としました。音楽スタイルには英語で指定します。なお、アーティスト名は指定できません。音楽ジャンルとヴァイブズは認識するって言ってます。

エクスポートはオーディオ(MP3)とビデオ(MP4)、両方が可能です。ビデオには、歌詞の内容に合った画像が埋め込まれ、音量変化に合わせたメーターと、歌詞が表示されます。画像は途中で切り替わります(2種類)。

2曲ができました。50ポイントはここまでで全部消費。無料アカウントの場合は翌日に貰えるのを待ちます。

もっと作りたくなったら上位プランへどうぞ。筆者は月額30ドルコースで、1カ月に2000曲作れることになります。また、Freeプランでは楽曲の長さが1分20秒あたりまでですが、有償プランでは2分20秒くらいまで生成できます(マニュアル等で明示しているわけではありませんが)。

自分が作った曲は、Libraryからアクセスし、Private、Publicを切り替えられます。

日本は歌唱合成についてVOCALOIDをはじめとする文化遺産があるうえ、自動作曲システムの「Orpheus」、2016年に終了したヤマハ「ボカロネット」といった先駆的サービスもあり、一気に普及した感がありますね。

なお、作成した楽曲をさらにいじりたいという方は、MIDIに変換する方法を紹介していますので、そちらもご参照ください。


さらに、Microsoft CopilotでSunoの作曲が可能になりました。その方法についてはこちらの記事で解説しています。


《松尾公也》

松尾公也

テクノエッジ編集部 シニアエディター / コミュニティストラテジスト @mazzo

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