マイクロソフトはついに、WindowsクライアントOSにつきWindows Mixed Reality(Windows MR)を非推奨としました。将来のWindowsリリースで削除する予定です。
この非推奨化には、Mixed Reality Portalアプリ、Windows Mixed Reality for Steam VRといったWindows MR関連アプリも含まれています。
Windows MRとは、Windows 10およびWindows 11に統合された複合現実(MR)プラットフォームのこと。2017年にデビューし、マイクロソフトのHoloLensやサードパーティの対応VRヘッドセットが多数対応しています。
しかし、ここ数年は新製品が途絶えていました。競合するVRプラットフォームで遊べる豊富なゲームライブラリのような、魅力的なアプリが不足していたためかもしれません。
ここ最近、マイクロソフトはMR/VR部門を徐々に縮小しています。同社の代表的MRヘッドセットHoloLens開発を率いたアレックス・キップマン氏が退社したのち、1万人もの人員を削減。HoloLens関係スタッフにも影響があり、ソーシャルVRサービス「AltspaceVR」も3月に終了していました。
その一方で、マイクロソフトはMeta QuestユーザーにOfficeアプリやXbox Cloud Gamingアプリの提供を開始しています。いったんVR/MRをWindows本体から切り離しつつ、新たな方向性を模索しているのかもしれません。