Microsoftは1月3日(現地時間)、WIndows 11 Insider PreviewのCanaryチャネル向けに、Build 26020をリリースしました。約30年間Windowsに同梱されてきた「ワードパッド」はこのバージョン以降、インストールされなくなります。
このビルドでは、Windows 11のアクセシビリティ機能である音声アクセスに対して、フランス語やドイツ語、スペイン語のサポート追加やマルチディスプレイのサポート、音声ショートカットの導入などが行われています。
また、ナレーターの自然音声にプレビューが用意され、音声モデルのダウンロード前に自然音声を確認できるようになっています。
これらはすべてアクセシビリティ機能ですが、一般ユーザーに関わる変更も当然あります。最も大きなものでは、ワードパッドとPeopleアプリの削除でしょう。Build 26020にアップデートしただけでは削除されませんが、26020以降、OSをクリーンインストールするとワードパッドとPeopleはインストールされません。
2023年9月にワードパッドを将来的に削除すると発表されていましたが、その将来がいよいよやってきたようです。
なお、今のところはクリーンインストール時にインストールされないだけですが、ワードパッドに関しては、今後のビルドでアップデート時に削除されるようになるとのことです。
もう一つのPeopleは、連絡先の管理アプリ。利用しているのは一部の企業ユーザーくらいで、多くの人は何のアプリかも知らずに邪魔者扱いしているのではないかと思いますが、こちらに関しては、メールやカレンダーと合わせて2024年に現在プレビュー中の新しいOutlook for Windowsに組み込まれることが発表済みです。
このほか、11月に非推奨が発表されていたステップ記録ツールは、本ビルド以降、別のオプションに誘導する新しいバナー通知を開始します。
今年後半にリリースされるWindows 11 24H2は「Windows 12」とも噂されており、かなりの大型アップデートになると予想されています。それに向けて、今年前半にはCanaryチャネルやDevチャネルでは様々な更新がテストされることになりそうです。