Apple Vision Pro、意外と早く日本で買える?「WWDC24前の可能性高い」と著名アナリスト

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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アップルの空間コンピュータ「Apple Vision Pro」は2月2日、米国で発売予定です。しかし米国外での販売について、アップルは詳細を語っていません。


画期的な製品のゆくえに注目が集まるなか、アップルのサプライチェーン情報に詳しい著名アナリストが「米国外でも今年前半に発売される可能性が高い」と主張しています。

アップルの未発表製品に関する予測で数々の実績あるMing-Chi Kuo氏は、最新レポートで「WWDC 2024前に、Vision Proを米国市場以外でもリリースする可能性が高い」と述べています。毎年WWDC(世界開発者会議)は6月開催を恒例としていることから、つまりは今年前半を指すことになります。

その理由はざっと以下の通り。

  • アップルはWWDC 2024で、世界中の開発者にvisionOS開発の詳細をシェアする予定。WWDC 2024の前に米国以外の市場でVision Proを発売できれば、visionOSの全世界的な開発エコシステムを促進する上で役に立つ

  • まだ米国以外の市場で発売しない理由は、1)Vision Proの初期供給量が限られていること、2)まず米国での販売がスムーズに進むと確認する必要があること、3)他国の規制に準拠するため、アルゴリズムを修正するのに時間がかかること、などが挙げられる

  • これら問題が早く解決されれば、Vision Proはより多くの国で発売できるようになる

つまり、十分な生産台数が確保でき、米国での初期販売もスムーズに進み、他国の規制をクリアできるアルゴリズム修正が完了するという複数の条件をクリアすれば、WWDC前の各国での発売はアプリ開発者のモチベーションを上げるため好ましい、ということでしょう。

もっとも、先日Kuo氏はVision Proの初期生産台数がわずか6~8万台に留まると予想したばかりです。今回のレポートでも「初期供給量の制約」の解決、つまり増産の加速が期待できる理由には言及していません。


また本体の製造以外にも、Vision Proを米国外で販売するためには、複数のハードルがあるはず。たとえば、視力矯正用の処方レンズに関する手続きは、国ごとに異なります。


またVision Proの販促や販売においてはオプションの組立てや使い方のデモなど店舗スタッフの果たす役割が大きく、アップルも指導・教育に時間を掛けているとの報道もありました。


それでも、Kuo氏の予想が正しければ、6月までに米国外でも発売される可能性があることになります。いち早くVision Proを入手するために自ら渡米、あるいは現地にいる知人・親戚などに代行を検討している方もおられると思いますが、もし予約に失敗しても、意外と早く国内で手に入るかもしれません。

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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