早期アクセス版の発売から4日で開発元が倒産したゾンビサバイバルMMO『The Day Before』が、1月22日をもってサーバーを閉鎖、サービスを終了しました。
発表当初は『The Division』と『The Last of Us』の要素を併せ持つゾンビサバイバルMMO作品として注目を集めたこのゲームは、魅力的に作られたスクリーンショットやトレイラー映像によってさらにプレイヤーたちの興味を惹きつけ、Steamの最も期待されるゲームのランキングでしばらくの間トップに位置していました。
しかし、その一方で開発元のFntasticには、トレイラー映像に複数の著名ゲームの映像との類似点があると指摘され、著作権の問題に発展したり、既存のモバイルアプリと同名であったことから商標権に関する問題が発生したり、社員扱いの開発者だけでなく、無給のボランティアを使う開発体制でちゃんとしたゲームが作れるのかといった懸念が指摘されるなどの問題が続々と降りかかりました。
それでも複数回にわたる発売延期を経て、昨年12月7日、『The Day Before』はようやく早期アクセス版での販売開始に漕ぎ着けます。ところが、そのゲームは、宣伝されていたサバイバルMMOではなく、マップにある指定のアイテムを収集して脱出ポイントを目指す『Escape from Tarkov』のようなゲーム性に変わっていました。
さらに早期アクセス版の発売から4日後には、開発元のFntasticが資金難により閉鎖を発表し、その後パブリッシャーのMytonaがSteamと協力して購入者への返金を行うと発表。12月22日には、ゲームのX(Twitter)アカウントが、1月22日にサーバー運用を終了することも発表していました。
今になってみれば、予定どおりだったのはサーバーの終了日だけという、紆余曲折にもほどがある経過をたどったこのゲームですが、新たな流れとして、このゲームにオフラインMODやプライベートサーバーの実装を目指す、有志によるプロジェクトTDB:Rebornが発足しました。先週にはYouTubeに開発Vlogの第1回目を公開しています。
一方、ロシアのゲーム情報専門YouTubeチャンネルiXBT Gamesは、Fntasticの創業者だったEduard GotovtsevおよびAisen Gotovtsev兄弟が、新しくモバイルゲーム開発会社の設立を準備しており、Fntasticの元従業員に声をかけていると伝えました。そして、開発者たちに対し「この兄弟を信じないでください。彼らはクソ野郎です」と呼びかけています。
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