大手ではない国産ゲームとしては、異例の快進撃を続けるオープンワールド・サバイバルゲームのPalworld (パルワールド)。
マイクロソフトは、本作のXbox版は総プレイヤー数が700万人を突破し、デイリーアクティブユーザー数は約300万人に上るなど、Xbox Game Passサードパーティタイトルとしては史上最大になったと発表しました。
またXbox Cloud Gaming(Xbox Game Pass Ultimate向けに提供)で、ローンチ初日に最もプレイされたサードパーティ作品になったとも述べています。
Microsoft Storeでは、パルワールド(Game Preview)をXbox Series X|S、Xbox One、Windows PC向けに発売中。それと並行して、定額制ゲームサービスXbox Game PassとPC Game Passで利用できます。ほか、ValveのPC向けゲームプラットフォームSteamでも販売中です。
開発元でポケットペアの社長である溝部拓郎氏はXbox Wireに「ファンからの反響はとても大きく、世界中の何百万人ものプレイヤーがパルワールドを楽しんでいるのを目の当たりにして、信じられない想いです。ゲームプレビュー中に集めたフィードバックのおかげで、全てのプラットフォームでパルテイマーの体験を改善し続けることができます」と述べています。
マイクロソフト側も、ポケットペアに助力していることを明らかにしています。すなわち専用サーバーのサポートや、GPUとメモリの最適化を支援するエンジニアリングリソースの提供、アップデートをプレイヤーに提供するためのプロセスの迅速化、自社プラットフォーム向けに最適化するためのチームも協力、という具合です。
パルワールドがこれほど快調なスタートダッシュが切れたのは、まずゲームの核となるクリーチャーのパルがポケモンを彷彿させたことが大きいでしょう。
ポケモン風のかわいらしいクリーチャーと重火器の組み合わせや、パルに対してポケモンではあり得ないアクションができるギャップが当初の話題につながった面は否定できません。
その「彷彿」の一線を超えて、パルをポケモンに置き換えるMod(改造)と称する動画をアップロードしたYouTuberが権利者削除を受けた一幕もありました。
初見は興味本位の注目も多かった本作ですが、広大なオープンワールドや多くのダンジョン、巨大な拠点作りやパルによるオートメーション化、パルを武器工場で働かせるなどの独自性ややり込みの深さを備えています。
そうしたオリジナリティへの理解が進み、型破りな面白さを伝道したり初心者に序盤の手ほどきをするYouTube動画などが増えるにつれ、パルワールド人気も衰えるどころか加速している感もあります。
またポケットペア公式にも、Steam版の販売が約1200万本に達し、Xbox版と合計でプレイ人口が1900万に達したと報告しています。
まだパルワールドはSteam版は早期アクセスゲーム、Xbox版はプレビュー版であり、開発途上となります。
上記のマイクロソフト発表では「1.0完全版リリースに向け、ポケットペアが体験を洗練させていく中で、まだまだ多くのことが待ち受けている」と説明。
現在はプレイヤーのフィードバックに耳を傾けてゲームに反映しているとした上で「クロスプレイがファンからの最大の要望のひとつであることを知っており、それに応えるべく迅速に取り組んでいる」と伝えています。
今後、障害や不具合が解消されていき、プラットフォームを超えたクロスプレイが実現すれば、さらにプレイ人口は増え続けていくのかもしれません。