Pixel Fold 2(仮)は開いて正方形に近い縦横比、Pixel 9(仮)と同じ「Tensor G4」搭載? 試作機と称する画像が出回る

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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Googleが同社初の折りたたみスマートフォンPixel Foldを発表してから、はや9か月近くが経ちました。


その後継モデル「Pixel Fold 2」の実機と称する写真を、未発表のAndroid製品に詳しいサイトAndroid Authorityが公開しています。

この写真は不鮮明ですが、Android Authorityは「検閲が厳しい」ためと説明。Google内部の関係者が送ったことを示唆しています。

情報提供者は、カバーディスプレイ(外側の画面)幅は狭くなり、折りたたみ画面を開いた際のアスペクト比は正方形に近くなっていると主張。Android Authorityは、比較のため初代モデルを開いた写真と並べています。

初代モデルはアスペクト比(横:縦)が約6:5で、少し横長でした。それが後継モデルでは背が高くなるようです。

さらに注目すべきは、背面カメラレンズ等を収納するカメラバー部分でしょう。初代モデルは他のPixelスマートフォンと同じく、左から右までバーが伸びる形となっていました。

しかしPixel Fold2では、カメラ関連がすべて左上に寄せられ、メインの広角レンズや超広角レンズ、望遠レンズ、さらに前モデルになかった第4のレンズらしきものが確認できます。これがPixel 8 Proのような表面温度センサなのか、あるいは対象との距離が測れるLiDARなど別のセンサなのかは不明です。


さらに情報筋は、Pixel Fold 2の内側と外側のディスプレイは以前より丸みを帯びていることや、より高級感のあるアルミフレームを備えるなど、次期「Pixel 9」シリーズとデザイン上の共通点があると主張しています。

写真はありませんが、内側の折りたたみディスプレイには、右上隅に自撮りカメラを収納するための切り欠きがあるとも述べています。初代モデルは画面内に切り欠きはなく、上側のベゼル内にカメラを配置していました。

この匿名情報筋は、Pixel Fold 2の試作機がTensor G3プロセッサではなく、次期Pixel 9シリーズに搭載予定の「Tensor G4」を採用。そしてRAMは16GBを搭載してテスト中だと主張しています

初代Pixel FoldはTensor G2を搭載していますが、数ヶ月後に登場したPixel 8シリーズはTensor G3を搭載。非常に高価なフォルダブル製品でありながら、発売から数か月でプロセッサ的には一世代前となってしまっていました。

Pixel Fold 2 (仮)とPixel 9(仮)シリーズは正式発表すらされておらず、発売スケジュールが従来モデルと同じとは限りませんが、プロセッサ的には対等にするのかもしれません。

ただし、これら全ての情報はエンジニアリング検証テスト(EVT)の初期段階に過ぎないとも付け加えています。つまり、量産に入るまでには数ヶ月もかかるため、まだデザインが変更される可能性があるということです。

初代Pixel Foldのユーザーレビューも出そろった感もありますが、その声にGoogleが後継モデルでどう応えるか、期待して続報を待ちたいところです。

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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