アップルがiPhoneの最新システムアップデートiOS 17.4を配信開始しました。
多数の新たな絵文字を追加したほか、純正ポッドキャストアプリに文字起こし機能など、数々の機能強化やバグの修正を含みます。
新絵文字はブラウンマッシュルーム、フェニックス、ライム、切れた鎖、首を振るなど多数
新しい絵文字は、キノコ、不死鳥、ライム、切れた鎖、首を振っている顔、家族を示すアイコン数種類などが加わりました。
🍄🟫🐦🔥🍋🟩🙂↕️🙂↔️⛓️💥
いずれも内部的には従来からある『キノコ』+『茶色』のように処理しており、iOS 17.4以降にアップデートしたiPhoneや対応する端末では新しい絵文字で表示されます。
端末が対応していない場合でも、従来の(赤と白の)キノコの絵文字🍄と、茶色🟫が並んで表示されるのが絵文字の仕組みです。
(ライムはレモンと緑、不死鳥は鳥+炎、首を縦に振るのは顔に上下の矢印、横に振るのは『顔+左右矢印』など)
さらに18個の人と身体の絵文字については、従来の左向きに加えて右向きのオプションも追加しました。
🏃♀️➡️🏃
下の画像はEmojipediaから。
新しい絵文字の入力方法
新しい絵文字はiPhoneや他のプラットフォームで対応が始まったばかりのため、端末をアップデートしても各社のキーボードアプリが対応しておらず入力できないことがよくあります。
iPhoneで新しい絵文字を入力するには、設定から純正の『絵文字』キーボードを追加して、一覧または検索で選ぶのが確実。
そのほかAppleのキーボードなら、「きのこ」や「フェニックス」の検索候補としても選べます。
または、新しい絵文字 ライム等で検索してコピペも。
🍄🟫
🐦🔥
🍋🟩
🙂↕️
🙂↔️
⛓️💥
歩く・走るなど動作の絵文字の方向違いは、既存の絵文字を長押しして候補から選ぶこともできます。
🏃♀️➡️🏃
こちらも内部的には従来の走る+右矢印のように処理しているため、対応していないスマホでは左向きに走る絵文字+➔のように見えます。
不死鳥など新しい絵文字はAndroidスマートフォンでもすでに有効になっているほか、PS5も対応しています。
そのほかの新機能
また純正アプリApple Podcastにて、オーディオと同時にテキストがハイライト表示され、エピソードを追うことが可能となりました。ただし英語、スペイン語、フランス語、およびドイツ語のみで、今のところ日本語は含まれていません。
対応している言語では、次のようなことができます。
エピソードをテキストですべて読む
単語や語句で検索する
タップしたところから再生する
テキストサイズを変更し、コントラストを上げる
VoiceOverなどのアクセシビリティ機能を使用できる
そして機能強化とバグ修正は、以下の通りです。
ミュージック認識で、見つけた曲をApple Musicのプレイリストやライブラリ、Apple Music Classicalに追加することが可能
Siriに、対応している言語で受信したメッセージを読み上げる新しいオプションを追加
“盗難デバイスの保護”がすべての場所でセキュリティを強化するオプションに対応
iPhone 15とiPhone 15 Proの機種で、“設定”の“バッテリーの状態”にバッテリーの充放電回数、製造日、および最初の使用を表示
“探す”で連絡先の写真が空白になる問題を修正
デュアルSIMを使用している場合に電話番号が主回線から副回線に変更されてメッセージの送信先グループに表示される問題を修正
なお、アップルのApp Store以外での経路でiOSアプリを配布可能にするアップデートはEU圏内に限られ、日本では提供されません。
なおiOS 17.4/iPadOS 17.4では、4件の脆弱性を修正しています。このうち2件につき、アップルは「悪用された可能性があるという報告を認識している」と述べており、該当モデルが広範にわたるため、なるべく早くソフトウェア・アップデートをお奨めします。