株式会社KADOKAWAは、SF小説「三体」作者、劉慈欣さんの短編小説「流浪地球」の無料試し読みをWebマガジン「カドブン」において4月7日まで実施中です。
流浪地球は、同社が1月に文庫版を発売した同名の短編集に収録の一編。舞台は太陽の膨張が目前に迫る地球。人類は岩石を燃料とした「地球エンジン」を構築し、星ごと太陽系外へ脱出する計画を立て、実行に移した先の時代が描かれています。カドブンの試し読みサイトでは本編を8分割して掲載。
本作は中国では2000年発表で、邦訳が初めて発表されたのは2008年。2019年には「流転の地球」として映画化しており、Netflixなどの配信サービスで視聴できます。
3月22日公開の映画「流転の地球 -太陽系脱出計画-」は「流転の地球」の前日譚にあたり、今回の試し読み企画も本作の日本公開記念して実施した企画です。
直近の関連トピックとしては21日にNetflixでドラマ版「三体」が公開されており、2024年は何かと劉慈欣作品がホットな年になっています。
流浪地球については1月の文庫版発売に際し、同じくカドブンにおいて、中国文学者で小説家の加藤徹さんによるブックレビュー(短編集全体のレビューです)を掲載していますので、本編読後に併せて読んでみてもいいかもしれません。