『Call of Duty』シリーズなどのゲームを有利に進める不正ソフトウエアの利用者が、パスワード等の情報を盗まれたとの報告が増えています。
マルウェアを拡散している何者かが、プレイヤーのPCからゲームのアカウントや暗号通貨ウォレットのログイン認証情報を盗む例が発生していると、テクノロジーニュースサイトTechCrunchは報じました。
このハッキング事例を最初に発見したのは、人気ゲーム『Call of Duty』シリーズのチートプログラムを開発・販売しているZeeblerなる人物。
Zeeblerは彼のチートユーザーから、このチートに関するアカウントが盗まれたとの報告を受けて、ハッキング被害が起きていることを知ったとのことです。
Zeeblerは独自の調査を行い、このハッキングによって収集されたアカウントのデータベースを突き止め、他のチート作成者や『Call of Duty』シリーズを扱うActivision Blizzardにこのことを報告したと述べています。
Activisionの広報担当者は、(特定タイトルではなく)ゲーム業界一般の話として、不正ソフトウエアの使用者がマルウェア被害にあっているとの主張については認識しているとしつつ、ゲームのサーバ側には問題がないと述べ、ゲーマーにはパスワードの変更や二要素認証の有効化といった一般的な対策を進めています。
一方、テクノロジーニュースサイトのEngadgetは、チートツールの利用者を狙うマルウェアだけでなく、Activisionの公式ログインデザインを利用したフィッシングの例もあると伝えています。
チートに手を出していない一般プレーヤーでも、ログイン認証を行う場面では、ページが正規のものかどうか常にしっかり確認することをお勧めします。