X(Twitter)は、一部ユーザーのアカウントに付く青い認証バッジの非表示オプションを廃止することを明らかにしました。対象者には「Xプレミアムのチェックマークを非表示にする機能は、まもなく廃止されます」と通知しています。
旧Twitter時代には、この青バッジは運営によるアカウント本人確認の印として、企業の公式アカウントや、なりすまし被害の大きい著名人、フェイクニュース対策としてジャーナリスト等に「認証マーク」として付与していました。
Twitterを買収したイーロン・マスク氏は、この認証マークを「基準が恣意的で不明確」として剥奪。新たに、有料のプレミアムプランに加入したユーザーに対して与えられるマークに変更しました。
しかし、フォロワー数が多く影響力あるユーザーに対しては「個人的なプレゼント」として一方的に青バッジを表示するなど、その方針に一貫性はなく、Xにお金を支払っていると思われたくない一部のユーザーは不快感を示すこともありました。
これに対しXは、昨年の夏に青色のチェックの表示をオプションで選択可能にし、完全ではないものの青いバッジを隠す方法を提供。これにより、プレミアム機能は使いたいが「Xに課金しています」マークは見せたくないユーザーや、 勝手にバッジを付与されたユーザーも溜飲が下がる格好になったはずでした。
ところが今週木曜日になって、どういうわけかこのオプションを廃止するとの通知が、対象となるユーザーに表示されはじめています。Xはまだその理由や、いつオプションを廃止するのかについては明らかにしていません。
Xでは最近、「フォロワー内に青バッジ所有ユーザーが2500人以上いるアカウント」に対して、課金なしで青バッジ含むプレミアム機能を提供する施策を開始しています。
特に影響力の大きいアカウントにプレミアム機能を与えることで、一般ユーザーに対して有料プランの宣伝役を担わせる効果がある施策です。
プレミアムの特典から青バッジの表示オプションが消えることで、Xユーザーだが特にプレミアムには加入したくない、していると思われたくないユーザーにとっては、プレミアムの証である青バッジを強制的に表示させられることになります。