多数のアップル製品ユーザーが、突然Apple IDからログアウトされ、ログインしようとするとパスワードをリセットするよう求められる事例の報告がSNSなどに相次いでいます。
この現象に関する報告は、米国時間で4月26日の夜が最も多かったようですが、アップルのウェブサイトにあるステータスページでは異常として検知されていませんでした。
問題はApple IDのログアウトと、それに伴うパスワード変更を求められる点が共通しているようですが、Apple IDのパスワードのリセットは提案されただけで必須ではなかったとの報告もあります。
またそれ以外でも、ユーザーのデバイスの個別の設定によって様々な問題が発生しているようです。
たとえば、ある事例ではiCloud経由で以前に設定したアプリ固有のパスワードもすべてリセットされたと報告があり、別の事例ではApple IDのパスワードリセットをしようにも、iPhoneの盗難デバイスの保護機能のため、1時間待ってからFace IDまたはTouch IDでの認証を行うよう求められたと述べられています。
さらには、FaceTime通話中に突然Apple IDからログアウトされたと報告する人もいました。
問題に対するアップルのサポートの対応もまちまちのようで、あるユーザーは「まれに、アカウントへのランダムなセキュリティ改善が加えられることがある」と説明されたとMastodonに投稿しています。
一方、Redditのこの問題に関する議論では、アップルのサポートに「パスワード変更手続きが真夜中頃にあった」と言われたとの報告もあります。このユーザーは2要素認証を設定しており、自身では何もしていないと主張しています。
この問題は日本のユーザーの間でも多数発生しているようです。中にはあらかじめ設定していたApple IDの復旧キーを使うことで再びログイン可能になったとの報告もありました。
Apple IDに関する問題としては、3月にApple IDのパスワードをリセットするようユーザーを誘導するフィッシング攻撃が発生していました。しかし、それと今回の例の間になにか関連があるのかはわかっていません。また記事執筆時点で、アップルは今回の一連の問題についてコメントしていません。