台湾のレザーケースメーカーn max n(エヌマックスエヌ)のノートPC用レザースリーブ、Fleeve(フリーブ)がTechnoEdge公式ストア「てくのじ購買部」から発売された。
筆者はこの製品を以前から使っているので、使い心地をご紹介しよう。
Genuine Leather Sleeve case “Fleeve” |テクノエッジ購買部▲筆者が愛用する13・14インチ用の本革モデル。色はブラウン
PCバッグ以外で、ノートPCを持ち歩く人に
Fleeveは2つの課題を解決してくれる。
ひとつは、ノートPCを持ち運ぶ際のプロテクションの問題。もうひとつは、モバイルでノートPCを使う時の姿勢の問題だ。
筆者はクッション素材の入ったPCバッグを使うことが多いが、世の中にあるバッグはそんなPCバッグばかりだとは限らない。
特にファッションを気にする人ほど、クッション素材の入っていないバッグにPCを入れざるを得ないことが多いと思う。
そんな際に役立つのが、このFleeveだ。
13・14インチ用と、15・16インチ用があるが、それぞれMacBook Airの13インチやMacBook Proの14インチ、MacBook Airの15インチやMacBook Proの16インチが入る。
ちなみに、写真にはMacBook Air 13インチM3を使用しているが、筆者は普段はMacBook Pro 14インチ M1 Proを使っており、それもスムーズに入ることを確認している。
MacBook Air 13インチほどゆとりがあるわけではないが、MacBook Pro 14インチでも入れるのに苦労はしない。
▲MacBook Air 13インチはスルリとスムーズに入る。MacBook Pro 14インチはちょっとタイト
n max nは革製のiPhoneケースで知られるメーカーだけあって、本製品にも上質なレザーが使われている。
カラーは筆者が使っているツートンのブラウンの他に、ブラックの単色も用意している。男性用のレザーのビジネスバッグや、女性用のトートバッグなどにもフィットすることだろう。
クッション材が入っているわけではないので、大きな衝撃吸収性能はないが、それでもFleeveに入れてからバッグに入れれば、大きなトラブルに見舞われることは少ないだろう。
ちなみに、筆者の使っているレザーの13・14インチ用は実測で388g。本革製のスリーブとしては順当な重さだといえるだろう。
身体への負担を減らすために、良い姿勢を保ちたい
Fleeveにはさらにもうひとつ機能がある。
それがスタンドとしての機能だ。本体の途中が折れ曲がって、ノートPC用のスタンドとして利用できる。
▲ご覧のように折れ曲がる
みなさんもご承知のように、ノートPCをそのまま使うと、姿勢が悪くなることが多い。
手をキーボードに置いて、ディスプレイをのぞき込むと、どうしても前かがみの姿勢になる。
短時間ならまだしも、この姿勢を長時間続けると身体に良くない。人間にとっていちばん重い頭部を支えるために、頚椎(首の骨)は頭部の下に位置してS字のカーブを描いているのだが、前かがみになることで、このS字が伸び切っていわゆるストレートネックになってしまう。
そうすると、頭部を支えている筋肉の一部に過度の負担がかかり、血流が悪くなって筋肉や関節に痛みが発生することもある。
筆者は自宅では、外部ディスプレイと、外付けキーボードを使って良い姿勢を取るようにしているが、外出時にノートPCを使うと、どうしても姿勢が悪くなってしまっていた。
そこで役に立つのがFleeveだ。
Genuine Leather Sleeve case “Fleeve” |テクノエッジ購買部▲ノートPCを傾斜させ、画面の位置を上げ、キーボード面をこちらに傾けることができる
ディスプレイの位置が高くなることで、前かがみの姿勢が緩和されるし、ノートPCのキーボード面が傾斜することで、ヒジの位置が下がり、これも前かがみの姿勢の緩和に繋がる。単純に楽だということもあるが、肩凝りや疲労の低減に大きく役に立つのだ。
また、ビデオ会議の時にも、ディスプレイの上端のカメラ位置が上がるので、下から見上げたような状態になりにくいため印象が良くなる。
簡単にいえば、鼻の穴を大写しにせずに済む。筆者は自宅でビデオ会議に入る時にはカメラ位置を気にするのだが、女性も含め多くの人が、なぜノートPCのカメラで鼻の穴を大写しにしているのか不思議でならない。Fleeveを使えば、この問題も大きく改善される。
最近の若者は、カフェでもPC台を使う
n max nの本社は台湾にあり、台北には同社のショールームを兼ねたカフェが設けられている。
昨秋、台湾に行った際に、このショールームも訪ねてみたが、iPhoneケースやFleeveの他にも、AirPodsケースなど日本未導入の製品も数多く展示されていた。
▲台湾のショールームにて。左がCEOのNeo Tsaiさん。右がグローバルセールスマネージャーのJames Leeさん
Fleeveが快調に売れれば、これらの製品の日本導入も期待できる。楽しみにしたい
実は筆者の息子は台湾の大学に進学しているのだが、彼もFleeveを使っている。彼は自宅にいる時から、ノートPCを傾斜台に乗せて使うのが好きだったのだが、Fleeveのおかげで学校の授業に出ている時や、図書館で勉強している時にも傾斜させて使うことができると喜んでいる。もちろん、通学時のプロテクション性能にも期待しているとのこと。
ちなみに、彼が使っているのは現在日本では販売していないビーガンレザー製。環境に配慮して、台湾の特産品であるパイナップルの実の皮の繊維を加工して作られたモデルだという。
▲筆者の息子は台湾の大学で、Fleeveのビーガンレザーのタイプを使っている
最近、首都圏のカフェやファストフード店で仕事や勉強をしている若者を見ると、多くの人がキックスタンドなどを使って、PCの後縁部を持ち上げて、キーボード面を手前に傾けていることにお気付きだろうか?
若者の方が、身体への負荷に気をつけているのかもしれない。経験が長い我々は「PCは肩が凝るもの」とあきらめてしまいがちだが、若者たちは身体のメンテナンスに気を遣っているということだ。
作業時には身体への負担を減らしてくれて、持ち運び時にはノートPCへの衝撃を吸収してくれるFleeve。日々モバイルでノートPCを使う人に、お勧めしたいアイテムである。
Genuine Leather Sleeve case “Fleeve” |テクノエッジ購買部