Microsoftは5月20日(現地時間)、新しいPCカテゴリーとなる「Copilot+ PC」を発表。あわせて、Copilot+ PCで利用できる新たなAI機能としてRecallを発表しました。日本語では「回顧」となっています。
Recallは、かつてWindows 10に搭載されていた『タイムライン』の拡張版といった機能。アクティブな画面のスナップショットを数秒ごとに常時取得し、スライダーで遡ったり、Copilotを通じて内容を検索できる機能です。
記録したスナップショットはCopilot によるAI検索が可能。たとえば数日前にWEBで検索して見たページが思い出せないような場合、覚えている要素、たとえば「赤い車」や「白いスニーカー」などと検索すると、撮影されたスナップショットの中から該当するものを見つけてくれます。
単に過去の画像を表示するだけではなく、その時に使用していたアプリを開くこともできるようになるとのことです。
(▲画像:Recall機能のデモ。スライダーで過去に遡って画面を見られる)
スナップショットはPCのローカルストレージ内に保存し、デバイス上の暗号化とBitLockerで保護します。特定のユーザープロファイルにのみリンクされるので、デバイスを共有している場合でも、他の人のスナップショットにはアクセスできません。
なお、RecallはEdgeのInPrivateウィンドウの内容や、DRMで保護されたコンテンツはスナップショットを取得しません。ただし、ブラウザ上でパスワードや口座番号が表示されているような場合には、マスクすることなくそのままスナップショットを取得するとのことです。
ローカルに保存する仕様上、ストレージを消費してしまいますが、Recallを実行する最小容量は256GBで50GBの空き容量が必要。256GBデバイスでのデフォルト割り当ては25GBで、約3か月分のスナップショットを保存できるとのこと。
Recall は現在、英語、中国語 (簡体字)、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語などの一部の言語に対して最適化されているほか、160を超える言語でテキスト検索に対応します。
マイクロソフトは Recall 機能をはじめ強力なローカルAI機能が使える『Copilot+ PC』として、Snapdragon X Elite / Plusプロセッサを採用した 新 Surface Pro (第11世代)、新 Surface Laptop (第7世代)も発表しています。