ソニーは今年2月、PS5専用VRヘッドセットPlayStation VR2で「より幅広いゲームをPCでもお楽しみいただける」テスト中だと発表しました。
が、その後ソニーから「どうやってPS VR2とPCを繋ぐのか」に関する続報はありません。
そんななか、SIE製のPS VR2用PCアダプタが韓国の通信規制当局RRA(国家電波研究院)の認証を取得しました。
韓国内で電磁波を発する電気製品などを輸入・販売するにあたっては、RRAの認証取得が必須となります。
つまり、PS VR2用PCアダプタがすでに製品として認証取得ができる段階になっており、韓国で販売の計画があることになります。下記は、認定ステータス検索画面をGoogle翻訳で日本語にしたものです。
ソニーは「PCでお楽しみいただける」方法を説明しなかったため、一時はSteam Link方式のローカルストリーミング、ないしクラウドストリーミングになるのではとの推測もありました。
しかし今年の三月には、最新のPS VR2ファームウェア更新を通じて、PCからのアクセスが内部的に可能になったことが、サードパーティーの開発 iVRy の解析で判明しています。 iVRy はPS VR2をPCと接続してSteam VR対応ヘッドセットとして使うことを目指してプロジェクトを進めてきました。
一方、PS VR2とPS5はUSB-Cケーブル一本で接続できるものの、一般的なPCのGPUと接続するには、PS VR2が対応する電圧やDisplayPort映像信号の関係から、何らかのアダプタを経由する必要があるのではとの指摘がありました。
ソニーが「公式アクセサリ発売時に想定していなかったハードウェアと接続するため、アダプタを後付けで提供」は、すでにPlayStation Cameraアダプターという前例があります。このときは販売時期によってはアクサセリに同梱し、条件つきで無償提供もしていました。
アダプタが必要になったとしても、PC VRで使えるようになれば、「4K有機ELディスプレイと視線トラッキングを備え、繊細な振動などPS5 DualSenseに近いVRコントローラーが付属する」ヘッドセットが7万円台で入手できることになります。(アダプタの価格は不明ですが)。
3月には売れ残りの在庫が積み上がっているため生産を一時停止するとの報道もありましたが、PCでも共用できるとなれば、またソニーがVRタイトルをPS5 / PC両対応で展開することになれば、再び人気が盛り返すのかもしれません。