開催中のイベント サンディエゴ コミコンで、Amazonがドラマ『龍が如く ~Beyond the Game~』のティーザー予告編映像を初公開しました。
『龍が如く ~Beyond the Game~』は、セガの人気ゲーム『龍が如く』シリーズをAmazon Prime Videoがドラマ化した作品。
原作どおり歌舞伎町的な架空の街「神室町」を舞台に、主人公 桐生一馬を竹内涼真が、兄弟分 錦山彰を賀来賢人が演じます。
監督は『百円の恋』『嘘八百』、ネトフリの『全裸監督』等を手掛けた武正晴。
原作ゲームの龍が如くスタジオ代表・横山氏のメッセージは、Amazonドラマ化に対して当初は「 恐怖しかなかった」「(映像化を含め過去の作品を) モノマネされると困る、龍が如くという作品を1から楽しめる内容にしてくれないかなと思っていたら、そんな脚本が上がってきてびっくりした。ここまで変えられるんだ!と。」
Amazonドラマ版の武正晴監督については「原作者に向かって原作者のように語る武さん(監督)を見たときに、これはもう預けたほうが楽しいんだろうなって」「正直に言うと、すごい嫉妬心が生まれるくらいの出来ではあった」
「自分たちが20年前に作った設定を(ドラマ版制作陣が)ここまで自分たちのものにして話を作って、みんなが完璧に演じると、こんなに新しいものになるんだと震えるほど衝撃的だった」
では原作ゲーム版のディテールは無視しているのかといえばそんなことはなく、「ゲームのファンだったら分かる小ネタのエッセンスが随所に」「30秒に一回ぐらいびっくりしてる」
ゲーム版とはビジュアルイメージの違う主演二人については、「二人の演技は、正直に言うと、原作の桐生と錦では全くないです。でも、だから良いんです」「ゲームの桐生一馬をどう演じる?という世界ではない戦いを二人はしてくれている」「あたらしい桐生一馬が生まれた瞬間だと思ってます。」
ゲームに続いて、映像で世界への発信となることについては、「20年前は、この(日本の歓楽街で生きる悪人のドラマという)世界観が世界で受け入れられると全く思ってなかったんです。割と適当にYakuzaっていう名称をつけてしまったんですよ。実は。」
いまや日本を代表する人気ゲームシリーズのひとつとして海外でも評価される『龍が如く』シリーズですが、企画当初はセガ内部でも題材がニッチすぎると評価され、海外どころか日本国内でも売れないだろうとなかなか開発のゴーサインが出なかったエピソードはよく知られています。
『龍が如く』シリーズは、海外では長らくド直球の『Yakuza』シリーズとしてローカライズされていましたが、2022年からは海外でも『Like a Dragon』シリーズと改名しています。
が、今回のドラマ版の海外タイトルは『Like A Dragon: Yakuza』。長らく浸透した名前を含めないわけにはゆかなかったようです。
なお、『龍が如く』シリーズは国内では2010年の劇場版など何度か映像化されています。現時点では、いずれもAmazon Prime Videoの会員特典で視聴できます。