Image to Video、つまり静止画を短い動画にできる動画生成AIの新サービスが登場しました。中国の「Hailuo」(ハイルオ)がそれで、動画生成AIとしては、KLING、Viduに次ぐ3番手となります。
KLINGもViduもImage to Videoだけでなく、さまざまな機能追加を行なっていますが、Hailuoが現時点でできるのはText to Video(テキストプロンプトによる動画生成)とImage to Videoのみ。しかし、実際に試してみたところ、日本人のキャラクターの一貫性は先行する2つに引けを取らないもの。出来上がった動画は720Pの25FPSです(ロゴは入ります)。
アップロードできる画像は、20MBまでのJPEGかPNG、アスペクト比は2:5から5:2まで、短い方が300ピクセル以上となっています。最初からポートレートもサポートしているのは便利。
まずは、FLUX.1 [dev] + LoRAで生成した画像をImage to Video。顔の向きを途中で変えていますが、破綻はなく、一貫性が保持されています。
▲顔の向きが変わっても自然
Runway Gen-3 Alpha TurboでのImage to Videoも比較のために置いておきます。
中国産のImage to Videoはアジア系の一貫性ができていますが、それ以外ではRunwayがなんとか及第点である他は、動きを最小にして誤魔化すしかないというのが現状です。
プロンプトなしのImage to Videoにもそれぞれ特徴があって、例えばViduだと動きが攻めすぎて、フレームの外にはみ出しがち、といった具合。
本物の写真もやってみました。母子の写真をHailuoで動かしてみたのですが、どちらもとても自然です。
従来のサービスでは大人はよくても赤ちゃんはうまくいかないことはよく多いのですが、これはうまくいっています。MiniMax hailuo AIというロゴがなければわからないくらい。
最後に、Sunoで作った楽曲をBGMに、5本のHailuo動画(Image to Video)をまとめてみました。
現段階では生成できる数に制限は設けられていないようですが、商用利用やログの削除を考えると有料サービス提供待ちということになるでしょうか。基本性能は申し分ないので、他の機能(Last Frameやモーションブラシ、カメラワークなど)の追加もあわせて、今後が楽しみです。