日本ではスマートフォンの新製品発表は月に数機種あるかないかという状況ですが、中国のこの冬は怒涛の新製品ラッシュでヤバい状況になっています。
10月にまずメディアテックがDimensity 9400を発表、続いてクアルコムがSnapdragon 8 Eliteを発表したことで、これら新型チップセットを搭載するスマートフォンが一気に出てきまたのです。さらに派生してミドルハイレンジモデルなども出てきており、追いつけないほどの状況になっています。
「そうは言っても新製品は10機種も無いだろう」と思われるかもしれません。筆者は2024年11月22日と27日、立て続けに中国の深センに行ってきたのですが、この2日間に見てきたスマホの数は20機種以上!全部が10月以降に発表されたモデルです。
では実際にこの2か月でどれくらいの機種が発表されたのでしょうか。主要なモデルだけでもピックアップすると、
10月12日 vivo「X200」「X200 Pro」「X200 Pro mini」
10月22日 ファーウェイ「nova 13」「nova 13 Pro」
10月24日 OPPO「Find X8」「Find X8 Pro」
10月29日 シャオミ「Xiaomi 15」「Xiaomi 15 Pro」
10月30日 vivo「iQOO 13」
10月31日 HONOR「Magic7」「Magic7 Pro」
10月31日 OnePlus「OnePlus 13」
ここまでが10月です。
続いて11月は、
11月4日 realme「GT7 Pro」
11月13日 nubia「REDMAGIC 10 Pro」「REDMAGIC 10 Pro+」
11月21日 nubia「Z70 Ultra」
11月25日 OPPO「Reno13」「Reno13 Pro」
11月26日 ファーウェイ「Mate 70」「Mate 70 Pro」「Mate 70 Pro+」「Mate 70 RS Ultimate」「Mate X6」
ここまででなんと24機種。
そして筆者が深センに行った翌日以降は、
11月27日 シャオミ「K80」「K80 Pro」
11月28日 vivo「S20」「S20 Pro」
12月2日 HONOR「HONOR 300」「HONOR 300 Pro」「HONOR 300 Ultra」
と続きます。11月26日時点でvivo S20は広告だけでしたが、HONOR 300シリーズはすでにモックがありました。
モックだけでも置いておくことで他のメーカーの新製品に行きそうなお客さんの目を惹こうという作戦なのでしょう。HONORのこの「発表前にモック」は筆者も初体験。それだけ多くの新製品がこの約2か月の間に登場したということなのです。
11月22日は家電店巡りと、某所でnubia新機種をチェック。nubia Z70 Ultraはついに可変絞りカメラになり、日本登場が望まれます。
11月27日はファーウェイの発表会の翌日。Mate 70シリーズ4機種に薄型折りたたみ1モデル、合計5機種も出してきました。ファーウェイストアでみっちり新製品を触り、スタッフに説明を聞きながら写真や動画を撮りましたが、気が付いたら1時間半が経っていました。
その後別のファーウェイの店でもHarmonyOS Nextを触ること30分。同OSはまだ日本語入力システムが無いのですが、いじっていたら音声入力に日本語があることが判明。などなどいくら触ってもキリがありません。
2024年11月30日から日本人に対して中国への入国VISAが不要になりました。これからスマートフォンを見に深センに行く人が多いと思いますが、日本未発売の新製品、しかもほとんどがハイエンドモデルというまさしく「スマホ沼」。香港から日帰りではなく、深センに1泊してじっくりスマートフォンの沼に溺れてきてください。
*今回の記事をよりよく知るための補足情報や追加写真などを、テクノエッジ アルファ内の「スマホ沼」に投稿しています。
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