日本ではグーグルの「Pixel 9 Pro Fold」が国内最薄折りたたみを謳って登場しましたが、海外ではより薄いモデルがHONOR、シャオミ、ファーウェイから出ています。
この3社のモデルは閉じたときの厚みは10mm以下、開いたときの厚みも5mm以下で、今までの折りたたみスマートフォンの概念を大きく買えました。そしてサムスンもこの3社に対抗すべく「Galaxy Z Fold Special Edition」を投入し、2024年は折りたたみスマートフォンが普通のスマートフォンと変わらぬ大きさになった1年でした。
では実際にどれくらい薄いのか、世界最薄折りたたみのHONOR「Magic V3」と、サムスンの最新薄型折りたたみGalaxy Z Fold Special Editionの両者を比較してみました。
まず最初に基本情報として、両者の閉じたときの大きさは以下になります。
HONOR Magic V3:156.6 x 74.0 x 9.2mm
Galaxy Z Fold Special Edition:157.9 x 72.8 x 10.6mm
Magic V3のほうが1.4mm薄くなっています。
以下の写真は左がMagic V3、右がGalaxy Z Fold Special Editionです。まず縦横のサイズはMagic V3が縦が短く横が長め。持ってみるとこの差は確かに感じられます。
厚さを比較。Magic V3は角を丸めた形状なので、写真で見るとさらに薄く感じられます。手で握ってみても角を立てたシャープなデザインのGalaxy Z Fold Special Editionのほうが厚みがあるように感じました。とはいえGalaxy Z Fold Special Editionもこの状態で10.6mmですからかなり薄いです。
側面の処理の差は底面から見るとよくわかります。曲面で仕上げたMagic V3、角を出したGalaxy Z Fold Special Edition、形状はだいぶ違います。
開いた状態を比較します。それぞれのサイズは、
HONOR Magic V3:156.6 x 145.3 x 4.35mm
Galaxy Z Fold Special Edition:157.9 x 142.6 x 4.9mm
Magic V3が0.55mm薄いのですが、ここまで薄くなるとその差はあまりないと感じるかもしれません。
しかし前述したように角の処理が異なるため、Magic V3のほうがより薄く感じられます。
このように両者を比較するとサイズの薄さではMagic V3が勝っているのですが、全体の作り・仕上げという点では、やはり折りたたみスマートフォンを6年間展開しているサムスン・Galaxyがやや上等という印象です。ヒンジの動きや側面の表面仕上げ(指紋の跡の残り具合)などはGalaxy Z Fold Special Editionを触ってみると「さすがサムスン」とうなってしまいます。とはいえMagic V3の薄さはそれだけで驚異的ですから十分なアドバンテージがあります。
どちらのモデルも日本での発馬予定はなし。ここは続々と新製品を投入しているシャオミに、Magic V3に次ぐ世界で2番目に薄い折りたたみスマートフォン「MIX Fold 4」を投入してほしいものです。
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