ラスベガスで開催中のCES 2025基調講演で、NVIDIAのジェンスン・フアンCEOが次世代GPU GeForce RTX 50シリーズを正式に発表しました。
現行の40シリーズから約2年ぶりの更新となる50シリーズは、アーキテクチャをBlackwell世代に刷新。
進化したフレーム生成機能DLSS 4に対応することで、従来の RTX 4090に対して最大2倍のパフォーマンスを発揮します。
(画像:RTX 5090 vs 4090 ベンチマーク)
ラインナップはRTX 5090、RTX 5080、RTX 5070 Ti、RTX 5070。最上位のRTX 5090は1999ドル、5080は999ドルで、1月30日に発売します。
■AIシェーダー対応。「プログラマブルシェーダー以来25年ぶりの革新」
Blackwell アーキテクチャの大きな特徴は、機械学習によるフレーム生成機能の最新版 DLSS 4 と、新たな「AIシェーダー」モデルの採用。
DLSS 4はグラフィックス業界初のリアルタイムトランスフォーマーモデルを採用。ベースフレームに対して最大3つの補完フレームを生成することで、伝統的なレンダリングの最大8倍の描画パフォーマンスを実現すると謳います。
DLSS 4にはGPUのロンチ時点で75本以上のゲームやアプリが対応予定。
遅延軽減の NVIDIA Reflex 2 は応答性を改善する新技術 Frame Warpに新たに対応。マウス入力によって生成フレームを変更することで、入力に対する遅延を最大75%軽減します。
RTXニューラルシェーダーは、従来のプログラマブルシェーダーにリアルタイムのAIネットワーク処理を加えた技術。
ニューラルシェーダーの例は、フォトリアルな顔のリアルタイムアニメーションを効率的に実現する RTX Neural Faces。平面イメージの顔と、シンプルな3Dポーズデータを組み合わせ、リアルタイムにAI生成することで、表情や皮膚、毛髪も含めてリアルで一貫性のあるデジタルヒューマンを描画します。
このほかニューラルシェーダーやリアルタイムAIを用いた技術は、高速なテクスチャ圧縮でGPUメモリまたはシステムメモリ消費を従来の1/7まで抑える RTX Neural Texture Compression、陶器や絹など複雑な反射や透過を持つ素材を従来の5倍以上高速に描画し、映画レベルのアセットをリアルタイムゲーム速度で表現できる RTX Neural Materials 、ポリゴンメッシュをAIでリアルタイムに分割し、従来の最大100倍のトライアングル数にレイトレーシングを適用できる RTX Mega Geometry 、さらにゲームキャラクターをAIベースで自律行動させる NVIDIA ACEなど。
■デスクトップ版 GeForce RTX 50シリーズ 型番・性能・価格・発売日
GeForce RTX 5090 (3352 AI TOPS / 32GB) 1999ドル/ 39万3800円~ 1月30日発売
GeForce RTX 5080 (1801 AI TOPS / 16GB) 999ドル / 19万8800円~ 1月30日発売
GeForce RTX 5070 Ti (1406 AI TOPS / 16GB) 749ドル / 14万8800円~ 2月発売
GeForce RTX 5070 (988 AI TOPS / 12GB ) 549ドル / 10万8800円~ 2月発売
■ラップトップ版 GeForce RTX 50シリーズ
ラップトップ版は、5090 / 5080 / 5070 Ti が3月より、5070が4月より発売予定。