スマートフォンの充電速度は年々高速化が進み、今では140W充電まで商用化されています。とはいえ、充電の高速化技術には限界があるでしょう。汎用のPD充電器ではなく、専用の充電器やケーブルを使う必要がある製品も増えています。今回は、また別の方法でスマートフォンの充電を瞬時に行おうという製品を紹介します。それが「Swippitt」(スィピット)です。
Swippittはスマートフォンに装着するバッテリー内蔵カバー「Swippitt Link」と、トースターのような形状の「Swippitt Hub」がセットになっています。Swippitt LinkはiPhoneやGalaxyなどメジャーメーカーのスマートフォン向けに販売が予定されています。
Swippitt Linkはスマートフォンのケースとしてはだいぶ厚みがありますが、容量は3500mAhのバッテリーが入っています。ケース内側にUSB Type-C端子があり、スマートフォンと接続してLink内のバッテリーで常にスマートフォンを充電する仕組みです。
実はこのバッテリーが、カバーの横から取り出せるんです。ただし、人の手で外すことはできません。
常に電源に接続して使うHubはトースターのような形状で、上からSwippitt Linkを取り付けたスマートフォンをパンのように差し込めるようになっています。Swippitt Hubの中には交換用の3500mAhのバッテリーが5個内蔵されています。もうおわかりですよね?
Swippitt Linkを取り付けたスマートフォンをSwippitt Hubに挿入すると、自動的にケース内のバッテリーがケース側面から押し出され、代わりに満充電されたバッテリーに入れ替わるというわけです。かかる時間は、わずか2秒。「上からスマホ入れる→ 瞬時にバッテリーが交換される→ スマホを抜く」という流れです。
Swippitt Linkはケース+バッテリーなのでスマートフォンに装着するとやや重くなるものの、バッテリー交換がワンタッチかつ2秒で済むのは、素晴らしいアイデア。5個のバッテリーが常に満充電された状態になっているので、1人より家族で使ったり、オフィスでシェアするというのが便利そうです。
2025年6月発売予定で、価格はHubがバッテリー5個込みで450ドル(約7万円)、Linkが120ドル(約1万9000円)です。
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