QR決済に対応、電車にも乗れるリストバンド「HUAWEI Band 10」が登場

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山根康宏

山根康宏

香港在住携帯研究家

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ファーウェイは2月18日にクアラルンプールで行った新製品発表会で、スマートバンドの新製品「HUAWEI Band 10」を発表しました。今度のバンドはQR決済に対応。日本での発売も予定されています。

HUAWEI Band 10は現在販売中のHUAWEI Band 9の後継モデル。HUAWEI Band 10の本体サイズは43.45×24.86×8.99mmで、前モデルよりわずかに横幅がスリムになりました。また本体のカラバリが増えてGreen、Blue、Purple、Pink、White、Matte Black、Blackの8色展開となります。ブラックに2つのバリエーションがあるのはファッションにより合わせやすくしたのでしょう。本体重量はポリマーベゼルのPinkとBlackが前モデルと同じ14g、アルミ合金ベゼルの他のモデルが15gです。ディスプレイは1.47インチ、194 x 368ピクセルのタッチパネル。本体操作用のボタンを1つ右側面に搭載します。

アクティビティトラッカーとしての機能は一通り搭載。約100種類の運動に対応しており、5気圧防水対応で水泳時の運動計測も可能です。他には3段階のストレスレベルの測定も可能。そして最近のウェアラブルデバイスの標準機能となりつつある睡眠分析も可能になりました。睡眠中の体の動きや心拍数、血中酸素濃度から日々の睡眠・健康状態を監視できます。

ファーウェイのウェアラブルデバイス全般に言えるバッテリーの持ちの良さにより、日常生活やスポーツ時も電池切れを気にせず使うことができる点は他社製品に対する大きなアドバンテージ。最大バッテリー駆動時間は14日。標準的な使用で8日間連続使用が可能です。

発表会ではHUAWEI Band 10がQRコードを使ったモバイル決済への対応もアナウンスされました。対応するのは3か国で、それぞれマレーシア「TNG eWallet」(TNG Digital社)、フィリピン「GCash」(G-XChange社)、マカオ「MPay」(Macau Pass社)です。なお、この機能は血圧測定機能を搭載する最新スマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2」などにも対応することも発表されました。

海外でもQRコード決済の利用は普及が広がっており、特にアジア各国では少額決済の主流になりつつあります。マレーシアでも非接触型ICカードの普及を待たずに、スマートフォンを使ったQRコード払いの利用が増えているとのこと。私もクアラルンプールではTNG Digitalが展開する非接触カードの「Touch 'n Go」を使っていますが、HUAWEI Band 10が使えるのであれば利用してみたいものです。

ウェアラブルデバイス1つで電車も乗れるようになれば、現地の方はもちろんのこと、海外からの旅行者にとっても便利になることは間違いありません。それが1万円以下の低価格なデバイスならなによりです。

ウェアラブルデバイスでの決済はApple Watchがリードしているとはいえ、高価な製品であるため誰もが使えるわけではありません。気軽に買える価格で、しかも電池の持ちも良いHUAWEI Band 10。万人にモバイル決済の利用を広げるファーウェイの戦略的デバイスと言えるでしょう。

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《山根康宏》

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