世界初にして現時点で地球上で唯一の三つ折り型スマートフォン、ファーウェイ「Mate XT Ultimate Design」がグローバルデビューを果たしました!
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グローバル向けなのでOSはHarmonyOSではなくEMUI。EMUIであれば非公式ながらグーグルサービスの導入もなんとかなります。
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東南アジアではファーウェイストア展示のスマートフォンに実際にグーグル系アプリが搭載されています。クアラルンプールのファーウェイストアの展示品もこのように見慣れたアイコンが並んでいました。
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今回、2月18日にクアラルンプールで行われたファーウェイの新製品発表会で発表されたMate XT Ultimate Designは、2024年9月に中国で先行発表された製品のグローバル向けモデルになります。これまでは中国でしか販売されていませんでしたが、いよいよ世界各国で購入が可能になるのです。まずはアジアの一部の国、インドネシア、カンボジア、タイ、フィリピン、香港、マレーシアで登場します。
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メモリ構成は16GB+ストレージ1GBの1モデル。価格はヨーロッパでは3499ユーロ、約55万6000円です。中国での同構成モデルは23999元、約50万1000円なので海外向けは若干高くなっています。なお私が調べたところ、マレーシアでは14999リンギット、約51万3000円。香港では25499香港ドル、約49万8000円です。グローバル版を買うなら香港が安めです。
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Mate XT Ultimate Designのグローバル登場は、ファーウェイのスマートフォンの存在感を再び世に知らしめるものになります。折りたたみスマートフォンそのものの認知度がまだ低い状況の中、目の前で本体を開くとタブレットになる三つ折りスマートフォンを見せられたら「え!それどこの製品なの?」って誰もが聞いてくるでしょう。
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私自身、Mate XT Ultimate Designは去年9月の発売前の先行タッチ&トライ(深センのファーウェイストア)以降、すでに何度も触れています。とはいえ今回のグローバル向け発表会で展示されていた製品を改めて触ってみると、三つ折りの機構や本体の仕上げなど、ファーウェイのフラッグシップモデルのすばらしさに改めて感動してしまいました。
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Mate XT Ultimate Designはスマートフォン+正方形小型タブレット(2つ折りスマートフォン形状)+10.2インチタブレットと、3つのスタイルに変形可能。混んでいる電車の中ではスマートフォンスタイル、席に座れたら正方形スタイル、そしてグリーン車などゆったりした座席ではタブレット、そんな風に使う場所も選ばないのです。またL字に曲げてスタンドスタイルにするなど、新しい使い方もできます。
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もちろんスマートフォンスタイルにたたんだときの厚みがあったり、ディスプレイの修理代が高い(無保証の場合10万円超え)など課題もあります。とはいえ実際にMate XT Ultimate Desingを手にしてみると、今までのスマートフォンになかったワクワク感やロマンを十分感じることができるのです。
ファーウェイの現在の日本の展開を見ると、タブレットやウェアラブルデバイスに特化しているためMate XT Ultimate Desingの日本発売の可能性は極めて低いと言えます。ただしファーウェイのConsumer Business Gropu CMOでPRを担当するAlex Huang氏は日本人向けの懇親会の席で「日本市場はハイエンド市場を好む特別な地域であり、今後スマートフォンを含む様々な製品を展開していきたい」と語りました。Mate XT Ultimate Designの日本登場の可能性もゼロではないのです。
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