Blackviewと言えばタフ仕様のスマートフォンを作るメーカーとしても知られていますが、一般的なデザインのスマートフォンやタブレットも多数、展開しています。
スペイン・バルセロナで開催中のMWC 2025で新製品の展示が行われたので、見てきました。

ブース中央ではタブレット製品が多数展示されており、この分野にも注力している姿を見せていました。それらの中から気になった製品をピックアップして紹介します。

「MEGA 2 WIFI」は12インチ(1200×2000ピクセル)ディスプレイ搭載のタブレット。チップセットはオクタコアのAllwinner A733を搭載します。メインメモリは12GB、ストレージは256GB。

カメラは1600万画素、フロントには800万画素を搭載。バッテリーは9000mAhです。

本体サイズは281.7×177.2 x 8.00mm、約615g。

OSはAndroidベースのDokeOSを搭載。AI機能も含みます。

「Tab 60 Pro」は10.1インチ(800×1260ピクセル)ディスプレイを搭載する小ぶりなタブレット。チップセットはUNSOCのT606、メインメモリは4GBまたは6GB、ストレージは128GB。

カメラは800万画素、フロントは500万画素を搭載。バッテリーは7700mAhです。なお、背面ラベルからわかるようにBlackviewのタブレットは多くが技適を取得済み。日本市場もターゲットに含まれています。

本体サイズは242.7×161.5×8.5mm、約543g。

サイズが小ぶりなので、片手で持ちながら縦向きでの利用も楽にできます。

スマートフォンで気になったのは、タフネスモデルの新製品「APEX 2」。6.73インチ(1440×3200ピクセル)の高解像度ディスプレイを搭載、チップセットはメディアテックのDimensity 8300を採用しています。メモリ構成は12GB+256GBまたは16GB+1TB。

カメラは5000万画素、夜間撮影に優れた2000万画素のナイトビジョンカメラも搭載。また、フロントカメラは5000万画素と高画質。バッテリーは巨大な20000mAhを内蔵し、120Wの急速充電にも対応します。本体は厚みがあり、かなりしっかりとした作りとなっています。

APEX 2には複数のバリエーションがあり、プロジェクター内蔵モデルと衛星通信対応モデルがあります。注目は衛星通信対応モデル。NTN(Non-Terrestrial Network、非地上系ネットワーク)対応でスマートフォンから直接、通信衛星からの電波を利用できます。

イチオシモデルともいえるのが、一般的なスマートフォンデザインの「SHARK 9」。チップセットはUNISOC T820、8GB+256GBのメモリ構成。ディスプレイは6.67インチ(720×1604ピクセル)。価格を抑えたモデルですが、フロントカメラが800万画素という特徴も。

メインカメラは5000万画素、バッテリーは5000mAh。

本体サイズは164.8×75.8×8.65mm、約200g。

まだまだあります。「COLOR 6」は美しい背面仕上げのミドルレンジモデル。チップセットはHelio G81、5000万画素カメラ、5000mAhバッテリーを搭載します。

「HERO 10」は縦折り式のフリップモデル。チップセットはHelio G99、1億800万画素カメラに4000mAhバッテリーを内蔵。

このようにBlackviewは一般的なデザインのスマートフォンも多数出していますが、主力のタフネスモデルも常時10機種以上のラインナップをそろえています。Blackviewの製品はオンラインで販売されていますが、今回のように海外展示会ではそれらが一堂に展示され、実機を見比べることができました。大手メーカーにはない特徴的な製品も多く、その多くが技適を取得済み。日本市場も視野に入れた戦略を取っているのです。
