アドバンテック、MIPI-CSI / GMSLカメラを同梱したAMR制御システム「AFE-R360」の開発キットをリリース

PR TIMESにて配信されたプレスリリースをそのまま掲載しています。
アドバンテック株式会社
Intel(R) Core(TM) Ultraプロセッサを搭載した高性能システムに、MIPI-CSI /GMSLカメラを簡単拡張




 アドバンテック株式会社 (台湾、TWSE: 2395、代表取締役社長 吉永 和良、以下 アドバンテック)は、AMR制御システムに特化した高性能なシングルボード コンピュータ「AEF-R360」に、予めMIPI-CSIカメラとGMSLカメラを同梱し、AMRアプリケーション開発を容易に行うことができる開発キット、2モデルを発売します。


●開発キット「MIPI-CSIカメラ用」

 ●開発キット「GMSLカメラ用」

 
製品ページ


自律搬送型ロボット AMRは、生産性の向上や労働力不足の解消という観点から、製造業や物流業、小売業をはじめとする様々な産業でのニーズが高まっています。アドバンテックでは高まるニーズに応えるため、AMR制御に特化したシステム「AFE-Rシリーズ」を2024年から発売し、多くのお問い合わせをいただいています。

 一方、AMRで利用される多様なカメラ接続インターフェイスの中でも、ギガビットLANやUSB3.0などに比べて広い帯域幅と低遅延性でニーズの高いMIPI-CSIやGMSLインターフェイスは、接続するカメラに合わせてドライバを用意する必要があるため、対応するコンピューティングプラットフォームが限られていました。

 そこでアドバンテックは、このようなニーズにお応えするため、MIPI-CSIとGMSL インターフェイスの拡張に対応したAMR制御用シングルボードコンピュータと、予めドライバを用意し、すぐにお使いいただける2種類のカメラをパッケージにした、「AMR制御システム開発キット」を市場投入いたします。

 開発キットには、16GBのDDR5メモリとUbuntu Pro for Device (22.04)をプリインストールした128GBのSSDを搭載したシングルボードコンピュータ「AEF-R360」と、MIPI-CSIもしくはGMSLカメラ接続用拡張モジュール、MIPI-CSIもしくはGMSLカメラ4台および、そのカメラ接続用ケーブルとスタートアップマニュアルが同梱されています。Ubuntu Pro for Deviceにはカメラ用のドライバが予めインストールされていますので、開発環境がすぐに構築いただけます。

 この開発キットにより、AMRをはじめ画像センシングによる自律移動型のロボットやシステムを開発されるお客様は、ドライバ開発の手間をかけることなく、試作や実証実験用のシステム開発を行っていただけると共に、量産用としても同じ制御ボードとカメラモジュールをお使いいただくことが可能になります。

AMRに特化した3.5インチ シングルボード
「AFE-R360」 Intel Core Ultra (Meteor Lake-H/U)プロセッサを採用した「AFE-R360」は、「NPU(Neural-network Processing Unit)」を内蔵し、豊富なI/Oを搭載した高性能な3.5インチのシングルボードコンピュータです。

AIモデルを用いたリアルタイムの物体検出を実現するために、低遅延カメラMIPI/GMSLのインターフェイスを搭載した拡張モジュールに対応しています。



AFE-R360 と カメラ拡張モジュール

製品ページ

MIPI-CSI/GMSLカメラの特長
 さまざまな通信規格のカメラがありますが、その中でも高速データ通信や高帯域幅に優れているMIPI-CSIとGMSLは、AMRにとって重要なインターフェイスです。これらは高解像度の画像解析アプリケーションにおいて良いパフォーマンスを発揮します。


※「開発キット」には、MIPI-CSIもしくはGMSLカメラが、各4台 同梱されています。
※カスタマイズ可能なMIPI-CSI/GMSLカメラ用のドライバを提供しています。


開発者の課題に応える「開発キット」
 開発者の課題に応える開発キットは、開発工数の短縮に貢献し、スムーズなアプリケーション開発環境を提供ます。

<課題と解決策>
●課題 : MIPI-CSI/ GMSL カメラを接続した場合、ドライバのカスタマイズが必要になる
⇒解決策 : カメラ本体の検証はもちろん、動作検証済みのドライバがインストール済のOSに実装されておりプラグ&プレイでカメラが認識しすぐに使えます。

●課題 : システムの演算処理性能が不足している
⇒解決策 : AI処理機能(NPU)を内蔵したIntel Core Ultraプラットフォームを採用
またM.2やMXMによるAIモジュール(Hailo-8、Intel Arc)の拡張にも対応しており、ストレスのないアプリケーション開発が可能です。

課題 : ROS2がUbuntuと互換性がない
⇒解決策 : 付属されている独自のソフトウェア「Advantech Robotics Suite」によってUbuntu OSにおいてもドライバの互換性があり、アプリケーション開発がスムーズに行えます。

課題 : 設定が難しそう
⇒解決策 : スタートップマニュアルを用意しています。また予めBIOSでカメラセンサーのパラメータ値が設定してあるためスムーズに開発が行えます。

「Advantech Robotics Suite」でAMR開発をより加速させる
 AMRの開発者を支援するために、アドバンテックは、初期段階におけるソフトウェアとハードウェアの互換性テストやドライバ、ROS環境、ユーティリティ、AIツールなどをパッケージ化した「Advantech Robotics Suite」(旧 ROS2 Suite)を無償で提供しています。

- AMRの利用シーンに合わせた、制御パラメータの調整やサンプルコードなども収録
- 車両制御、ナビゲーションとSLAM、シナリオシミュレーション、パレットバーコード認識、およびその他のユーティリティをサポート





特集サイト
「Advantech Robotics Suite」


 アドバンテックは、今後も自律搬送型ロボットの需要拡大を見据え、ハードウェアはもちろん、お客様の開発を加速するためのツールやソフトウェアも包括したソリューションとして提供してまいります。

AFE-R360用 カメラ開発キット:主な仕様


「AFE-R360」:主な仕様

開発キット 接続イメージ

「MIPI-CSIカメラ用」

「GMSLカメラ用」

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