みなさんこんにちは、香港在住の携帯電話研究家、山根康宏です。OPPOに続きvivoからもカメラ特化のUltraモデル、「vivo X200 Ultra」が中国で登場しました。スマートフォン界隈の方々ならvivoのカメラ性能の高さは知っていることでしょう。

スマホカメラ史上No.1間違いなしとされるvivo X200 UltraもXiaomiのUltraシリーズ同様に専用カバーとグリップを取り付けられるキットが提供されます。中国・深センの家電量販店のvivoコーナーに立ち寄ったところ、開封したてのキットを見ることができました。開封したてのため、グリップ部分にはフィルムがまだ貼ってあります。

こちらのキットもケース+グリップという構造。グリップには2300mAhのバッテリーが内蔵されています。

ケースを装着してグリップを取り付けたところ。X200 Ultraは側面にシャッターボタンがありますが、ケースはその部分が欠き取られており、本体のボタンもそのまま使えます。グリップ上部はシャッターボタンやジョグダイヤルなど。このあたりはシャオミの製品と同等です。一方でグリップ部分はかなり出っ張りますが、これが逆にしっかりとしたグリップ感を与えてくれます。

このまま腕を振り回しても決してX200 Ultraを手から放してしまうことはありません。スマートフォンとして使うときにこのグリップは邪魔になりそうですが、だったら外してしまえばいいだけのこと。脱着も簡単です。

グリップの底部にも注目。三脚穴があります。また、ケース底面には左右にストラップホールも。つまり、ストラップを付けて首から横向きにぶら下げられるというわけです。デジタルカメラとは上下が逆になりますが、常に写真を撮りたいときに、このスタイルでぶら下げておけるのは便利ですよね。

グリップを付けた状態だとX200 Ultraが縦にスタンドします。よく考えられた構造ですよね。

それだけではありません。グリップを付けていない状態で、ケースのグリップが来る場所にはスタンドが内蔵されているんです。至れり尽くせりです。

カバーのカメラ部分はベゼルが取り外し可能で、67mmフィルターを装着できます。

Xiaomi 15 Ultraのフォトグラファーキットも確かに便利です。しかし、後付けできるシャッターボタンは外観のカスタマイズができる反面、やや外れやすいという報告も見かけます。また、三脚穴がありませんし、スタンド構造もありません。

もちろん、vivo X200 UltraはXiaomi 15 Ultraより後の製品ですから、フォトグラファーキットもそれを見て改良した部分もあるでしょう。とはいえ、シャオミは1つ前のモデル、Xiaomi 14 Ultraでもフォトグラファーキットを出していました。

vivoの1世代前のモデル、X100 Ultraでもキットはありましたが、純正ではなくSmalRig製でした。カメラアクセサリを多数展開するメーカーの製品とは言え、サードパーティ製だったこともあり使い勝手が今一歩でしたが、今回は大きく改善してきたわけです。

vivo X200 Ultraは「三脚」「グリップを付けて立てる」「ケースのスタンドで立てる」と、本体を置いて写真を撮るときに3通りの固定方法ができます。Xiaomi 15 Ultraはスマートフォンクリップを使って三脚などに固定する方法だけです。来年、出てくるであろうXiaomi 16 Ultraとそのフォトグラファーキットには、グリップ形状やスタンド機能などを、ぜひ追加して、X200 Ultraよりも高い使い勝手を実現してほしいです。