約50%の移動時間削減を実現したロボット導入効果を「Beacapp Here」で可視化
屋内位置情報サービス累計導入社数No.1※1の「Beacapp Here」を提供する株式会社ビーキャップ(東京都港区、代表取締役社長 岡村 正太、以下「ビーキャップ」)は、東京慈恵会医科大学附属柏病院(病院長:吉田 博、以下「慈恵医大柏病院」)において実施された運搬ロボット導入に関する実証実験にて、院内の人的動線を可視化し、導入効果の定量的な測定に協力しました。
本実証実験では、同じチェンジグループに所属する株式会社DFA Robotics(本社:東京都港区、代表取締役社長:松林 大悟)が提供する運搬ロボット「KEENON W3」によって、検体や薬剤の運搬業務を一部代替。ビーキャップは「Beacapp Here」により看護補助スタッフの移動データを取得・分析し、ロボット導入による負担軽減の効果を可視化しました。
※1 東京商工リサーチ調べ「オフィス向けリアルタイム位置情報サービス(Beaconのみ)部門 累計導入社数、導入社数、ユーザー数」第1位(2025年1月末時点)
導入の背景と目的
近年、医療現場では、医師や看護師の長時間労働に加え、慢性的な人材不足が深刻な課題となっており、医療スタッフ一人ひとりの業務負荷は年々高まっています。こうした状況を受けて、国も推進するタスクシフト(業務移管)の取り組みが医療機関に求められており、現場の業務を見直し、限られたリソースでより質の高い医療を維持することが急務となっています。
こうした課題を背景に、慈恵医大柏病院では、スタッフが検体や薬剤の運搬に費やしていた時間の削減と業務負荷の軽減を目的に、ロボットの導入を検討。ビーキャップは、実証実験の一環として「Beacapp Here」による看護補助スタッフの稼働状況の可視化と、導入効果の定量的な測定を担当しました。
実証結果(一部抜粋)
調査期間:2024年10月16日~約2週間
調査対象:慈恵医大柏病院 2階における検体・薬剤の運搬業務(看護補助スタッフ)
■ 主な成果(看護補助スタッフの運搬業務)
1日あたりの平均運搬回数:9.5回 → 4.8回(約50%削減)
1日あたりの平均運搬時間:9分39秒 → 4分57秒(約50%削減)
運搬業務の一部をロボットが担うことで、看護補助スタッフが患者対応などの本来業務に集中できる環境が実現。限られた人員でも質の高い医療提供を維持しやすくなり、業務負荷の軽減につながりました。
今後の展望
ビーキャップでは、医療施設向けの可視化ソリューション「Beacapp Here Hospital」を通じて、業務の“見える化”と最適化を支援しています。今回のように、現場データに基づく業務改善やタスクシフトの推進事例を全国の医療機関に広げることで、医療DXのさらなる加速に貢献してまいります。
Beacapp Here Hospital について

「Beacapp Here Hospital(ビーキャップヒアホスピタル)」は、ビーコンとスマートフォンを連動することで得た位置情報をクラウド上に保管し、ワークスペースマップ上に表示することでスタッフや医療機器等の所在地を可視化する屋内型位置情報ツールです。
スタッフや医療機器を探す時間の削減、コミュニケーション連携による生産性向上、勤務実態を自動記録することによる労務管理の効率化、勤務実態の分析など、医療DX推進に向けた様々な効果が期待できます。
Beacapp Here Hospitalについて: https://jp.beacapp-here.com/hospital/
会社概要
株式会社ビーキャップ(https://jp.beacapp-here.com/corporate/)
所在地:東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー19階
設立:2018年12月13日
代表者:代表取締役社長 岡村 正太
資本金:990万円
事業内容:現在地見える化ソリューション「Beacapp Here」の開発・販売・運営、ビーコン管理プラットフォーム「Beacapp」の開発・販売・運営、ビーコン・各種センサーを活用したアプリケーション開発およびレポート作成、スマートフォンアプリの提供、ワークプレイスデータの利活用を支援するAI分析ツール「AI WORK ENGINE」の提供
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