NTTドコモのオンライン専用料金プラン『ahamo』(アハモ)が、スマートフォンと対応周辺機器を1つの電話番号で使える『ワンナンバーサービス』の提供を2022年6月29日より開始しました。
価格は月額550円(税込)。ahamoで代表的な20GBプランと合わせると、月額3520円(同)となります。ただし利用開始時には登録手数料が1回につき550円(同)必要です。
ワンナンバーとは、1つの電話番号をスマートフォンと対応周辺機器で共有できるサービス。現状でこれに対応する周辺機器の代表的存在が、Apple WatchのGPS+Cellular版です(上写真は、Apple Watch Series 7と提供予定のwatchOS 9です)。
ワンナンバー契約をしているApple Watchでは、(親機となるiPhoneを持っていない場合でも)普段使っている電話番号への電話にApple Watchで応答でき、発信も可能。もちろん、データ通信も共用できます。
……と文章で書くと一見地味ですが、実はこのサービス、Apple Watchのヘビーユーザーからは評価の高いもの。もちろん使い方にもよるのですが、使っているうちに手放せなくなったという方も多い連携機能です。
さて、今回のahamoは、いわゆる「大手3社のサブブランド」回線の中では先んじた対応です(ただし、実質的なライバルである楽天モバイルは『電話番号シェアサービス』として対応済)。
こうしたサブブランドのプランは、スマートフォンのヘビーユーザーにとっては、データプランのわかりやすさやオンラインのみで手続きが完結する点など好ましい点も多かったのですが、一方で「メインブランドで提供されているサービスがないために、なかなか移行できない」といった声もありました。
そしてApple WatchとiPhoneを使っているユーザーにとっては、このワンナンバーは「これがないのでサブブランドに移行できないサービス」の代表的な一つだった……という事情があったわけです。
今回、ahamoがワンナンバーに対応したことで、こうしたユーザーにとっての移行の敷居は大きく下がったことになります。
Apple WatchとiPhoneをヘビーに使っているユーザーは、使い方としても「ahamoとの親和性が高い」方が多いことから、今回の対応により、残る大手2社のメインブランドからの移行や、ドコモからの料金プラン変更を検討する方は相応に出てきそうです。
とくに、半ばやむなくといった形でauの『ウォッチナンバープラン』を契約してApple Watchを使っている……といった方にとっては、非常に魅力的な話になりそうです。
(ウォッチナンバープランは、メイン回線がau以外でも契約可能な、Apple Watchに専用の電話番号を持たせるプラン。データ通信や通話はできますが、当然ながら電話番号をiPhoneと共有できるメリットはありません)
また、今回の提供に合わせて『ドコモオンラインショップ Apple Watchご購入&ワンナンバーサービスご契約キャンペーン』を実施します。
これは、期間中にドコモのオンラインショップで対象となるApple Watchを購入し、ワンナンバーサービスを契約すると、dポイントが5000ポイント提供されるというもの。
なおワンナンバーサービスの「親」は、ドコモ回線でも適用されます(ahamo契約の必要はありません)。
対象となる機種はApple Watch SE、Series 6、Series 7。対象期間はApple Watchの購入が7月31日まで、ワンナンバーサービスの利用開始は8月31日までとなっています。
●Source:NTTドコモ ニュースリリース 、 キャンペーン公式ページ