任天堂の有料オンラインサービス「Nintendo Switch Online」で遊べるファミコンとスーパーファミコン用タイトルとして、22日に3本のタイトルが追加されました。今回はNINTENDO64の新規タイトルはありません。
1つはおなじみカービィの落ちものパズル「カービィのきらきらきっず」。1999年に発売されたスーファミ用のアクションパズルゲームであり、宿敵(最近その感は薄らいでいますが)デデデ大王の攻撃でバラバラになった「ほしくん」の身体である「ほしのかけら」を集めます。
「星のカービィ3」での仲間たち、「リック」「カイン」「クー」も登場。ゲームのルールは「同じ仲間のブロックで挟む」だけのシンプルさです。大元の原点はゲームボーイ版であり、スーファミ版はグレードアップにあたるもの。まず書き換え販売サービス・ニンテンドウパワー版がリリースされ、その後にROMカートリッジ版が発売という数奇な運命を辿ったりしています。
スーファミタイトルの2つ目は『ファイターズヒストリー』。原作は1993年に稼働開始のアーケード対戦格闘ゲームであり、ちょうど『ストリートファイターII』から火が点いた対戦ブームまっ盛りの中でのこと。当時は色々とあったりしましたが、興味のある方は調べてみてもよさそうです。
世界の各地から集まった強者たちが、それぞれの流派をひっさげて戦う異種格闘技マッチという王道です。ただ「ヘンなゲームならまかせとけ!」(桝田省治氏によるキャッチコピー)のデーターイースト開発だけに1人1人のキャラが立ちすぎており、特に28歳で現役高校生・溝口誠の存在感が強烈でした。それぞれ1箇所弱点があるシステムのおかげで、常に一発逆転のスリルをはらんでいます。
最後はファミコンソフトの「ディーヴァ STORY6 ナーサティアの玉座」。1986年に発売され、独自ジャンルの「アクティブシミュレーションウォーゲーム」を名乗っていました。ゲームは架空の銀河系を舞台としており、シミュレーション画面の「戦略シーン」、バトルモードの「艦隊戦」、アクションを繰り広げる「惑星戦」の3シーンから構成されるもの。
このファミコン版だけでも壮大ですが、86年当時に国内でシェア争いをしていた主なパソコン6機種向けのバージョンもあり、すべてストーリーが異なるマルチプラットフォーム展開こそが比類なきスケールでした。
もちろんハード毎に表現力や処理能力に差があるためゲーム内容にも違いがあり、ファミコンでは他機種にあった星系開発パートがばっさり省略。それでも艦隊データのパスワードを通じてX1版やMSX版にファミコンでのプレイを反映できるうれしさ。とはいえ、おそらく当時、リアルタイムで6機種のPC版までも制覇した人は稀だったはず。
音楽は、当時からビッグな存在だった浅倉大介氏(ただし一部のみ)。悠久の時の流れが見えるBGMに浸りつつ、パスワード画面で「たたかう」を入力すれば、手っ取り早くアクションゲームの艦隊戦が楽しめます。