7月2日から発生した通信障害について、KDDIが利用者への返金対応の内容を明らかにしました。
通信障害は全国で61時間に及び、影響は音声(VoLTE)で約2278万人、4G / 5Gデータで765万人以上が影響を受ける大規模かつ長時間なものでしたが、約款に基づく返金の対象はこのうち271万人。
これは期間中「24時間以上連続してすべての通信サービスが利用できなかった、またはそれと同程度の状態」のみが対象になるため。
途中でわずかでも、いずれかのサービスが利用できる状態になっていれば、(仮にユーザーからは全く使えない状態と認識されていたとしても)対象には含まれません。
この約款返金の対応は、契約中料金プランの基本料金等から2日分相当額を請求額から引く内容。
一方、約款に基づく返金対象ではない利用者も含め、期間中にサービスに契約していたすべての客に対して「お詫び返金」を実施します。金額は200円(税抜)、対象は3589万人。
返金は約款返金と同じく請求額から差し引くことで実施します。povo2.0の場合は基本使用料が0円のため、返金ではなく1GB / 3日間のトッピング(期間限定の追加データ容量)提供で対応。
返金までの流れとしては、8月中旬に対象を確定し順次SMSで案内、9月以降の請求から返金額を差し引き。
基本的にはKDDI側が決めて請求から自動的に引く対応なので、影響を受けた利用者の側で手続き等の必要はありません。
KDDIを名乗って、こちらからログインして手続きをすると多額の返金!といった詐欺メール等に注意してください。
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