auスマートパスプレミアムが『Pontaパス』に刷新、特典も充実。ローソン利用者なら10・11月だけでも入るべき大幅ポイント還元(石野純也)

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石野純也

石野純也

ケータイライター/ジャーナリスト

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慶應義塾大学卒業後、新卒で出版社の宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で執筆、コメントなどを行う。ケータイ業界が主な取材テーマ。

特集

KDDIは10月2日に、「auスマートパスプレミアム」を「Pontaパス」へとリニューアルしました。

料金は据え置きで月額548円のまま。auスマートパスプレミアムで提供されていた特典が減るといったことはなく、単純に新規クーポンやポイント還元施策が追加されます。

元々auスマートパスプレミアムは、他社ユーザーにも開放していましたが、Pontaパスへのリニューアルによってau以外のユーザーへの訴求力も高まった格好です。

▲画像:10月2日に、auスマートパスプレミアムがPontaパスへとリニューアルを果たした

■ 従来の au スマートパスプレミアム特典

 元々のauスマートパスプレミアムは、動画や音楽、雑誌などのコンテンツが読み放題になる特典や、“安心系サービス”が特徴になっていました。

iPhoneの保証を利用した際の自己負担分を補填したり、迷惑電話・迷惑SMSブロックを無料で利用できたりと、スマホライフを送るうえで必要になりそうなものを丸っとセットにしたサブスク型のサービスです。

 こうしたサービスだけでなく、一部映画の鑑賞料金割引や、フードデリバリーサービスのMENUの配送料割引などを充実させることで、お得感も出していました。

MENUの配達料は、基本が300円。映画の割引なら一発で、MENUの配送料ならサービスを2回使うだけで元が取れてしまう料金設定だったと言えます。Pontaパスになっても、こうした特典は完全に維持されています。

どうしてもタヌキっぽい名称が気に食わないというのでなければ、既存ユーザーがやめる理由はないと言えるでしょう。

▲画像:映像や音楽、雑誌などを楽しめるサービスはそのまま。MENUの配達料無料も継続される

■ ローソンでポイント還元率アップ&『からあげクン』などクーポンも

 新たに追加されたのが、ローソン関連のクーポンやポイント還元です。これは、KDDIが三菱商事からローソン株を取得し、共同経営に乗り出したことから実現したもの。KDDI側のアセットを使い、ローソンに対して送客を図るための施策と言えるでしょう。

KDDI側にとっても有料サービスであるPontaパスへの加入を促進できることにつながるため、ARPUが向上するメリットがあります。

 1つ目のクーポンは、週替わりでローソンの商品を1つもらえる内容。一部商品は割引クーポンになることもあります。今週は「からあげクン」が無料、8日からの週はマチカフェコーヒーのSがラインナップされています。

また、Pontaパス開始に伴い、キャンペーンでクーポンを増量中。今週は、Pontaパスに合わせて開発されたコラボベーカリーの半額クーポンも配信されています。

▲画像:毎月600円以上のローソンで使えるクーポンが配布される

こうした商品を見れば分かるように、ローソンの中では人気の商品が多く、いわゆる在庫処分ではないことが分かります。10月は少々からあげクンに頼りすぎな感はありますが……(笑)。

いずれにしても、これらをすべて使うだけでPontaパスの元を取ることは可能。あくまで今月に関してはですが、からあげクンの代金を先払いする、からあげクンパス的な使い方をするのもアリと言えそうです。

▲画像:Pontaパスの開始に合わせ、特別なベーカリーを展開。これもクーポンで半額になる

■ ローソンでPonta還元率4倍、10・11月は10倍の5%(上限2000p)

 もう1つの特典は、より直接的な還元率アップのPontaパスブーストです。“ブースト”という名前から分かるように、よりザクザクとポイントがたまるように還元率を直接アップする内容。

au PAYで支払うことで、対象のPonta加盟店で2倍、ローソンで4倍にポイントがアップします。au PAYの通常の還元率は0.5%のため、通常の対象加盟店では1%、ローソンでは2%還元になるというわけです。

 上限は月500ポイント、1回に月150ポイント。ローソンの場合、上乗せされているのは1.5%のため、3万3334円支払えば上限まで還元を受けられます。

通常の加盟店だとなかなか大変ですが、(筆者のように)ローソンに毎日通うようなヘビーユースをすれば達成は可能。ここだけでも、月額料金の元をほとんど取ることができるようになっています。

▲画像:ローソンでau PAYを使うと、最大2%まで還元率が上がる。11月までは、これが5%に

ちなみに、10月、11月は「あげすぎチャレンジ」として、ローソンのポイント還元率が10倍の5%まで上がっており、上限額も2000ポイントになっています。上記と同じように計算すると、4万4445円の利用で2000ポイントをゲットできます。逆に、通常時と同じ500ポイント程度もらえればいいのであれば、利用額は1万1112円で済みます。いずれにせよ、還元額が大きいのでローソンを使うユーザーであれば、少なくとも今月、来月だけでも加入しておくといいでしょう。

 ほかにも、ローソン・ユナイテッドシネマやユナイテッド・シネマで1月19日まで映画の鑑賞料金が800円オフの1200円(大人料金の場合)になったうえに、ポップコーンも100円オフになる大盤振る舞いです。

残念ながら筆者の場合、自宅からもっとも近いユナイテッド・シネマがやや遠方のお台場になるため、だったら近場で見た方が交通費を含めると安上がりという問題はあるものの、割引額の大きさには目を見張るものがあります。

▲画像:映画の割引も実施する

 元々はアプリが使い放題になることが売りだったauスマートパスですが、安心系サービスなどを加えた上位プランのauスマートパスプレミアムが登場し、さらにそれがPontaパスになり、その役割が大きく変わってきています。

Pontaの名称を冠することで、auユーザー向けというよりも、ローソンユーザー向けの色合いがより濃くなった格好。以前は加入を見送っていた人も、これを機に再検討してみるといいでしょう。

▲画像:既存のサービスはそのままに、ローソン関連の特典が大きく拡充された。au以外のユーザーも、入る価値が高まったと言えそうだ

《石野純也》
石野純也

石野純也

ケータイライター/ジャーナリスト

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慶應義塾大学卒業後、新卒で出版社の宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で執筆、コメントなどを行う。ケータイ業界が主な取材テーマ。

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