Valveが携帯PCゲーム機 Steam Deck の日本国内向け予約受付開始を発表しました。
日本・韓国・台湾・香港での正規販売代理店となるKomodoとの提携によるもので、SteamアプリやウェブのSteam Deckページからではなく、KomodoのWebサイトから受け付けます。
価格は64GB eMMC搭載モデルが5万9800円、256GB NVMe SSD搭載モデルが7万9800円、最大容量の512GB NVMe SSD搭載モデルが9万9800円。
各モデルは保存できる容量の違いのほか、ストレージ形式の違いで速度も異なるため、上位のモデルほどロード時間や全体の挙動が早くなり、ゲームによってはプレイ中のパフォーマンスも変化します。
そのほか、中位モデル以上はキャリングケース付属、Steamコミュニティ用の限定プロフィールが付属。最上位は加えてプレミアム防眩エッチングガラス、限定仮装キーボードテーマも。
ゲームコントローラが一体化した超小型PCは Steam Deck 以前から競争激しい熱い分野で、現在でも各社が様々な製品を販売しています。そうしたポータブルゲーミングPCには、AMDのZen2/RDNA2 SoCを採用したSteam Deckよりはるかに高速なモデルもあれば、いかにも「落とし所」なSteam Deck の7インチ1280 x 800 IPS液晶ディスプレイよりも大きく高精細な画面を備えた製品も販売中です。
対する Steam Deck の魅力を挙げるならば、押し込み対応の静電容量式デュアルアナログスティックに留まらず、左右にトラックパッド、大きなショルダーボタン(トリガーとバンパー、L1L2 / R1R2)、さらに背面にL4L5 / R4R5グリップボタン、本体にジャイロとHDハプティックス用アクチュエータを内蔵するなど、ゲーム用入力機器としてこれ以上ないほど本格的な点。
価格も性能比で安く、何よりValveみずから開発する点で Steam との親和性があります。(Valveみずから開発は失敗例もあり不吉な響きがないでもありませんが、Indexなど近年のハードウェア開発は過去の反省を活かして好評を得ています。)
日本ほか今回予約受付が始まった地域では、「今年後半」に実際に注文ができ出荷が始まる見込み。Steam Deckは当初予約が殺到したこと、半導体不足から大量のバックオーダーを抱えて出荷がかなり先になる状態でしたが、部品不足が解消に向かい、先行していた米英欧向けの出荷は予定より前倒しになっています。