レノボの折りたたみPC ThinkPad X1 Fold新型は16インチに大画面化、畳めば12インチのフォルダブル

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Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

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レノボが折りたたみ画面ノート ThinkPad X1 Fold の次世代モデルを発表しました。

新型 X1 Fold は有機ELディスプレイが対角16.3インチに大型化。タブレットやノートPCとしてかなり大画面でありつつ、二つ折りに畳めば約12インチのモバイルノートサイズになる点が最大の特徴です。

世界初の折りたたみ画面PCだった初代X1 Fold が「開くと一般的なノートの大きさ、畳むと小型」だったのに対して、新型は「畳むと一般的なノートの大きさ、開くと特大」になりました。

新設計のワイヤレスキーボードは赤ポッチことTrackPointとタッチパッドを両搭載。二つ折りしたX1 Foldに挟んで持ち歩き、ノートのように開けば12インチのモバイルPCになります。

主な仕様は、ディスプレイが開いた状態で対角16.3インチ2560 x 2024 (縦横比4:3)有機EL、輝度600ニトのHDR対応、色域はDCI-P3 100%。タッチとLenovo Precision Pen (Precision Pen 2)両対応。

プロセッサは第12世代 Core i7 または i5、Iris Xeグラフィック、最大32GB LPDDR5 RAM。ストレージはPCIe Gen 4最大1TB。ポート類はUSB-C x3、うちThunderbolt 4 x2。オプションで5G対応(nano SIM)。

画面ごと折りたたんで小さくなるフォルダブルPCやフォルダブルスマホは実現した夢の技術でありつつ、「二つ折りにしても重さは半分にならない」という当たり前の現実が泣き所ですが、新 ThinkPad X1 Foldの重量は1.28kg。

16.3インチの大画面デバイスとしては軽く、13.3インチ画面のMacBook Airとほぼ同じ重さです (ただし本体のみの重量。キーボードとスタンドを含むフルセットでは約1.9kg)。

厚みも8.6mmと薄く、二つ折り時でも17.4mm。初代の二つ折り時 27.8mmから10.4mmも薄くなりました。初代で冗談のように幅広だったベゼルも約8mmと細くなっています。

レノボが世界初の折りたたみ画面ノート / フォルダブルPCとして初代ThinkPad X1 Foldを発表したのは2020年。初代は開いて13.3インチ画面、二つ折りにすれば一般的なノートPCが入らない小さなカバンにも入るという触れ込みでした。

しかし重量は約1kgあり、二つ折りで厚さ27.8mmと体積自体もかさばったため、「13.3インチのノートPCも入らない小さなカバンだけで出歩く軽装時に、約1kgの分厚い本を入れるのはけっこう大変では?」「モバイルノートと同じ重さを持ち運ぶなら、モバイルノートが入るサイズのカバンで良いのでは?」という、考えようによっては限られた状況での利便性だったのも確かです。

一方、新型 X1 Fold は畳んで対角約12インチ、縦横は約176 x 276mm。iPad Pro 12.9インチより縦横ともに小さく、11インチiPad Proの長辺を3cm長くした程度。重量1.28kg。

これまで13インチ程度までのノートPCやタブレットを入れていたカバンで持ち運べ、状況に応じて16インチの大画面が使えることになります。

大画面ノートは使える場所が限られますが、フォルダブルはタブレットとして本のように手持ちしたり、折って半分の画面だけ使い12インチミニノートなど、様々な状況で使える汎用性も魅力です。

レノボの次世代 ThinkPad X1 Fold は米国で11月発売予定。価格は約2500ドルから。

《Ittousai》
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