アップル、AirPods Pro 2(仮)は8日のイベントで発表?充電ケースにスピーカーがついたCAD画像も流出

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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今月8日にアップルが行う「Far Out」イベントでは、「iPhone 14」シリーズのほか「Apple Watch Series 8」の発表が確実視され、それ以外のビッグな新製品は出てこないと思われていました。

が、ここに来て次期AirPods Pro、通称「AirPods Pro 2」が登場するという意外な情報が届けられています。

かなり前からAirPods Pro 2の噂話はあり、発売が近づいていることに疑いはありませんでした。ただし有名アナリストMing-Chi Kuo氏は「今年(2022年)後半に量産が始まる」としており、そこから早くても10~11月との空気が漂っていた次第です。

そんな中で不意打ちの予想をしているのは、アップル製品の最有力リーカーとしておなじみ、BloombergのMark Gurman記者です。もともとGurman氏がAirPods Pro 2に言及し始めたのは、2020年末のこと。当時は「AirPods Studio」と仮称されていたオーバーイヤーヘッドホンAirPods Maxも後に発売されただけに、AirPods Pro 2も確実だとみられていました。

しかし、ニュースレター「Power On」最新号では「私は去年、新型AirPods Proが2022年に登場すると報告していたけれど、今では水曜日(米国時間)が大きなお披露目になると聞いてます」と言葉少なめです。いつ予約販売が始まるのか、価格はおいくらになるのかも明らかにしていません。

ここ1年、AirPods Pro 2に関する噂は色々と出てきたため、結果として信ぴょう性が吟味され、絞り込まれてきた感があります。当初こそ新たなデザイン(ステム=持ち手部分の軸がなくなる)や新たなセンサー(心拍数など)搭載などが囁かれたものの、今では外見がほとんど変わりなく目立った新機能の追加もなく、ワイヤレスイヤホンとしての微調整に留まることで一致を見ています。

とはいえ、搭載プロセッサは現行のH1チップから次期バージョンに世代交代するのは確実視され、「B698」なる開発コード名も流れてきました

またアップルが8月初め、Bluetooth SIG製品データベースに提出した書類からBluetooth 5.2に対応の可能性が浮上し、そこから「LE Audio」つまり音質が向上や安定、消費電力が改善するかもしれないと期待が持たれています。

おりしもGurman氏が発信する少し前に、米AppleInsiderのAndrew O’Hara氏がAirPods Pro 2用充電ケースのCADレンダリング画像と称するものをTwitterでシェアしています。

この充電ケースの特徴は、独自のスピーカーホールやマイク、落下防止ストラップ用の穴らしきものを備えているという点です。つまり本体のイヤホンとは別に自力で音を鳴らすことができ、集音もできる可能性がうかがえるわけです。

これらは「AirPods Pro 2本体より、充電ケースの方が強化される」との噂話とも符合しています。

6月に中国テック系サイトの52Audio(第3世代AirPodsの画像を正確にリークしたことあり)は「ケースにスピーカーが内蔵され、置き忘れたときに音が鳴らせる」「充電ケースを通して集音し、イヤホンに送信することで補聴器機能を実現」などを伝えていました。もっとも心拍数センサー搭載など眉唾な情報も含まれており、すべてが信頼できるわけではなさそうです。

ほかAirPods Pro 2の充電ケースは「従来通りLightning端子のままなのか、それともUSB-Cポートに替わるのか」にも大きな注目が集まっています。もっとも、上記のKuo氏は「AirPods Pro 2はLightningのまま」と予想していました。

そもそもアップルがMFi認証のライセンス収入も得られるLightningから乗り換える理由は「EUが2024年から電子機器の充電端子としてUSB-Cポートを義務づけるから」しかないはず。2022年内のアップル製品に急いでUSB-Cを搭載するモティベーションはどこにもないため、AirPods Pro 2もとりあえずLightning版が発売、後にUSB-C対応ケース同梱の改訂版を発売……となるかもしれません。

《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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