今度は『ゲーミング賃貸物件』登場。GRAPHTが機器レンタルや理想のゲーム環境作りサポートも

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砂流 恵介

 「悩むくらいなら、とりあえず買う」をモットーに日々ガジェットを購入しています。元秋葉原のパソコンショップ販売員&店長代理、PCメーカーの宣伝広報。パソコン、カメラ、ゲーム、マンガ、アニメが大好きです。

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ゲーム周辺機器を企画・販売するMSYのゲーミングブランド「GRAPHT(グラフト)」が、東京ゲームショウ2022で新サービス「DeviceMe(デバイスミー)」と「BASE GRAPHT(ベースグラフト)」を発表しました。

DeviceMeはゲーミングデバイスをレンタルで気軽に体験できるサービス。気になっていたデバイスをレンタルすることで、購入前に少ないコストで試用できます。

例えば9月2日に発売されたRazer製マウス「Razer Basilisk V3 Pro」(公式サイトでの販売価格は2万4880円)は、3930円で2週間借りることができ、同じく9月9日に発売されたRazer製キーボード「Razer DeathStalker V2 Pro」(公式サイトでの販売価格は3万880円)は4690円で2週間借りられるといった具合。

サービスの特徴として挙げられるのは、レンタルし続けても正規価格以上の金額は請求されず、正規価格に達した時点で使用者の所有物になること。そして新製品を発売日から試せること。

ゲーミングデバイス選びな不慣れな初級者にはインフルエンサーが組み合わせたパッケージも用意します。中級者・上級者には、使ってみたかったけど価格が高く、手が出せなかったデバイスの試用や、同時にマウスを3つ借りて1番手に馴染んだものを購入するといった使い方をしてほしいとのことでした。

DeviceMeは2022年11月からベータ版としてサービス開始予定。ベータ版ではRazer製品のみ展開となり、会員登録できる人数に制限を設けてのスタートを予定しています。正式サービスは2023年中。

MSYが中・上級者のゲーマー向けに実施した調査によると、ゲーミングデバイスの購入に対して「ほしい商品はあるが高額すぎてチャレンジできない(失敗のリスクがありそう)」や「気になるデバイスを自分の家のゲーム環境で試してみたい」「新作が多くですぎてどれを買えばいいか分からない」「同じカテゴリの製品を一定期間比較してみたい」という要望が多かったとのこと。DeviceMeはこういった要望を叶えるサービスとなりそうです。

加えて同調査では、「通信環境(回線環境)」と「防音性」に課題を抱えているゲーマーも多く、「もっと自分の部屋をおしゃれにしたい」「そもそも机や椅子の設置をしてほしい」といった要望があることがわかりました。これらの課題に焦点を当てたのがBASE GRAPHT。

BASE GRAPHTは空間プロデュースと空間レンタルにより、自宅のゲーム環境の問題を解決へ導くというサービスです。

空間プロデュースでは、プレイスタイルに合わせた理想のゲームルームをつくるためのノウハウなどをサイトで公開(予定)。また、理想の部屋に近づけるために必要なデバイスや、吸音・防音・消音アイテムの販売、プロレベルのネットワーク環境の提案などを行なうとのこと。

空間レンタルでは、GRAPHTプロデュースによる賃貸物件や、ゲーミング仕様のコンテナ「ゲームストリーミングコンテナスタジオ」のレンタルなどが予定されています。

ゲーミング仕様のコンテナについては、東京ゲームショウ2022のGRAPHTブースに参考出展されていました。コンテナは音楽スタジオを設計するプロが企画監修を行い、防音・吸音も考慮されています。賑やかしい東京ゲームショウの会場内でもコンテナ内は静かで、コンテナ内の音も外には漏れていませんでした。

さらに、東京都杉並区下高井戸に1LDK約40坪となるゲーミングルームの賃貸物件を展開する予定も。この物件はゲーマー向けに完全リフォームされており、家具、電動ベッド、ゲーミングPC、ゲーミングデバイス、通信環境、ネットワーク環境、ライティングなどを完備、引っ越し当日からゲームができると言います。セットアップするデバイスなどはGRAPHTと入居者で相談しながら決められるとのこと。

こちらの物件は、2022年内に内見が開始され、2023年1月から入居募集が行われる予定。GRAPHTでは今後、このような賃貸物件を増やしていくそうです。

MSY 秋山昌也 社長

DeviceMeとBASE GRAPHTは、どちらもこれまでのゲーミングデバイス販売とは違った新しいアプローチとなるサービス。個人的にはDeviceMeをすぐに利用してみたいと思いました。

家電量販店の店頭でゲーミングマウスやキーボード、ヘッドホンを試せる機会は増えています。とはいえ、自分の家の環境で使ってみないと本当の使い心地はわからないのと、最近のデバイスはアプリで様々な設定ができるため、触り心地以外にも確認したいポイントが増えています。

また、ゲーミングPCが動画編集などに力を発揮するのと同様に、ゲーミングマウスの多機能ボタンやキーボードのマクロ設定などはゲーム以外にも使えます。レンタルであればゲーム用途以外での使用感も分かるので、その点もDeviceMeに期待です。

どちらのサービスもGRAPHTのHPで情報がアップデートされていくそうなので、気になった方はHPをチェックしてみてください。

■GRAPHT特設サイト


《砂流 恵介》
砂流 恵介

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