折りたたみ画面ノートThinkPad X1 Foldは最安54万円から。10月中旬発売

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Ittousai

Tech Journalist. Editor at large @TechnoEdgeJP テクノエッジ主筆 / ファウンダー / 火元

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レノボが折りたたみ画面ノートThinkPad X1 Foldの2022年モデルを国内向けに正式発表しました。価格は最安54万2300円から。レノボオンラインストアで10月中旬以降に発売します。

ThinkPad X1 Foldは、二つ折りにできる16.3型フレキシブル有機ELディスプレイを採用した2-in-1タブレット/ノートPC。

2020年に世界初のフォルダブル(折りたたみ画面)PCとして登場した初代モデルは開いて約13.3インチの一般的なノート相当、畳めば半分になって小さなカバンにも入る製品でした。

第二世代となる新型は、開いて16.3インチ(縦横比5:4)の大画面、畳めば12インチ相当。

二つ折りでL字型に立てた状態では上下デュアル画面のように使うことができ、オプションのキーボードを「下画面」に重ねれば12インチのミニノート風になります。

主な仕様は16.3インチ2560x2024(5:4)有機ELディスプレイ(10点タッチ、Precision Penペン入力対応)、第12世代インテルCore i5/i7プロセッサ、グラフィックは統合のIris Xe、8 / 16 / 32GB LPDDR5 RAM、最大1TBストレージ。

インターフェース類はUSB4/Thunderbolt 4 x2、USB-C 3.2 Gen 2 x1、5MPインカメラ、Wi-Fi 6にBluetooth 5.2、オプションで5G。

タブレット本体の重量は約1.28kg~、オプションのキーボードとスタンドは合計627g。バッテリー駆動時間は最大 約14.7時間。

初代は「普通の13.3型ノート(タブレット)が二つ折りになり、ノートが入らない小さなカバンや大きめのポケットでも持ち運べる」、つまりは「並が小になる」コンセプトで、それ自体は額面通りでした。

しかし折り畳んでも当然ながら重さは変わらないため約1kgあり、厚みも27.8mmとそれなりで、かなり分厚い革装の手帳や重い本に近い状態。

「13インチのノートPCが入らない小さなカバン」、たとえばクラッチバッグなどに入るとして、そのカバンには他に必要なものを追い出さず大きく分厚い本を納める余裕があったのか?ビジネスバッグやリュックを持ちたくないための軽装に約1kgを「忍ばせる」ことはありうるのか?という話にもなりました。

新型は折りたたんだ状態で12インチノート程度、厚みは大幅に薄くなった17.4mmなので、そもそも小さめのノートPCを持ち運ぶ装備を前提としていますが、開けばノートPCとしては最大級に大きな16.3インチ。「並が大になる」コンセプトで、これまで一般的なノートPCを持ち歩いていたカバンのまま、iPad Pro 12.9インチの約1.6倍ほど広い画面が使えるようになります。

これほど先進的なプレミアムPCでありつつ、最小構成では8GBモデルを用意。画面が大事で処理能力は期待しないユーザーにとっては少しでも価格を下げられるオプションとして有益ではあるものの、最小構成でも「税込54万2300円から」なので、32GBや1TBを載せた際はここから更に上ることになります。技術的にも価格的にもエッジを突っ走る製品です。

ThinkPad X1 Fold 16.3型 (第12世代インテル) | 折りたためる16.3型ディスプレイ搭載2-in-1 PC | レノボ ジャパン



《Ittousai》
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