Fossilは10月17日、Wear OSスマートウォッチの新モデル「Fossil Gen 6 Wellness Edition」を発表しました。日本国内でも同日販売が開始されています。価格は3万8500円。
Fossil Gen 6 Wellness Editionは、1.28インチのAMOLEDディスプレイを備えたスマートウォッチ。SoCはSnapdragon 4100+でRAM1GB、ストレージ8GB。ケースサイズは44mmのみで、本体とバンドのカラー違いで3種類がラインアップされています。基本的にはケースデザインが異なるのみで、ハードウェアは既存のGen 6と同等です。
大きな変更点としては、OSには最新のWear OS 3を搭載します。これに伴い、UIの変更や専用ウェルネスアプリの追加など、新機能も追加されました。もちろん、睡眠トラッキングや血中酸素濃度(SpO2)の測定などにも対応します。
新機能がある一方で、既存モデルから削除された機能もあります。その1つがGoogleアシスタント。従来のGen 6ではスマートウォッチ上からGoogleアシスタントが利用できましたが、Gen 6 Wellness EditionではGoogleアシスタントが削除され、代わりにAlexaを搭載しています。
Fossilの広報担当が米Redditに投稿した内容によると、これはWear OS 3の制限のようで、現状ではSnapdragon 4100プラットフォームでは、Googleアシスタントを利用できないとのことです。Googleが開発に取り組んでいるとのことですが、リリースまでの間に音声アシスタントを利用できるよう、Alexaを搭載したとしています。
もう1つ、Google Fitもインストールされていません。Gen 6ではアクティビティ関連の計測データをGoogle Fitに同期していましたが、Wellness Editionでは、Fossilアプリと同期します。これはGoogle FitがWear OS 3のHealth Serviceに対応していないためとのことです。Health ServiceはWear OS 3向けに追加された新機能で、デバイス上のヘルスケア関連を含む様々なデータをアプリに中継する役割を担います。これにより、各アプリが直接センサーにアクセスする必要がなく、またアプリ間の連携も可能になるなどのメリットが生まれます。また、省電力化にも一役買っているとのことです。なお、Google PlayからGoogle Fitアプリをインストールすることは可能です。
なお、Wear OS 3を搭載していますが、そのバージョンはGalaxy Watch 4/5やPixel Watchが搭載する3.5ではなく、Wear OS 3.2(表示上は3)となっています。これはSnapdragon 4100/4100+が利用できる最新版とのことです。
Fossil Gen 6 Wellness Edition発売に合わせ、既存のGen 6に対してもWear OS 3アップデートの配信が始まっています。アップデートにより、機能的にはWellness Editionと同等になります。なお、アップデート時にはスマートウォッチのリセットが行われるので、事前に測定データの同期を忘れずに実行してください。