高精度なレトロゲーム互換機を製造販売する Analogue が、スーパーファミコン互換機 Super Nt、メガドライブ互換機 Mega Sg の受注を米国時間10月28日午前8時PDTより再開します。
Super Nt は2018年、Mega Sg は2019年の発売。高い評価を受け、ながらく完売の状態が続いてきましたが、今回の最終受注で久々に購入できるようになります。受付は日本時間で10月29日0時から。
Analogue Super Nt / Mega Sg は、1080p HDMI映像出力や16bit / 48kHzデジタル音声出力に対応したレトロ互換機。物理カートリッジスロットとコントローラ端子を備え、Super Nt はオリジナルのSNES / スーパーファミコンの、Mega Sg はメガドライブ / Genesis のROMカートリッジやコントローラが使えます。
Mega Sg は別売りアダプタを介してゲームギア、マークIII、マイカード、SG-1000 / SC-3000ソフトとも互換。拡張ポートにオリジナルのメガCDを接続して動かすことすら可能です。
高級互換機と言われる理由は、性能が高くハードウェアの作りも良いだけでなく、FPGAを使った高い再現性を備えること。
一般的なレトロゲーム互換機はソフトウェアエミュレータを通じてオリジナルのソフトを実行するため、ゲームとの相性によってはオリジナルのままの動作を再現できない場合もあります。
これに対して、Analogue 製品は回路を再構成できるFPGAプロセッサを用いてオリジナルのハードウェア自体を論理的に再現することによる、非常に高い再現性と低遅延が売り。
(そもそも的な話をすれば、ソフトウェアエミュレーションだから不完全、FPGAによるハードウェアシミュレータだから常に完全という原理的な壁があるわけではありません。
しかしゲームのエミュレータは結果として遊べることを目的とするため、わざわざ内部構造までは再現する必要がなく、一部の、あるいは大半のゲームがおおむね動けばよしとして、レアケースの再現性よりは動作の軽さ等を優先することが大半です。
互換ゲーム機はなおさら商業的な判断を優先するために、レアケースを諦めるどころか大半のゲームが変な音でもどうせ気づくまいと販売するようなものよくあります。)
Mega Sg は本体色にUSA / JPN / EU の3バージョン、Super Nt はSNES風のClassic、スーパーファミコン風のSF、およびブラックの3バージョンを用意します。
価格はいずれも199.99ドル。オリジナルの端子にドングルを接続する8BitDo製の無線コントローラも別売りで用意します。
Mega Sg でゲームギアやマスターシステム、SG-1000のゲームを遊びたい場合はカートリッジアダプタセット49.99ドルも忘れずに。
なおAnalogue では、ゲームボーイ / ゲームボーイアドバンス / ゲームギア / ネオジオポケット / PCエンジン / アタリLynx などレトロ携帯ゲーム機のソフト大半が動く Analogue Pocket を現在の主力製品として販売中(機種により要アダプタ)。現在はようやく事前予約者に発送が始まるところで、今からの注文では2023年に届くはずです。