ポーランドのゲーム会社 CD Projekt Redが、人気ゲーム『The Witcher 3: Wild Hunt』の次世代機 / 最新世代機向けアップデートを12月14日に配信すると発表しました。
次世代機、といっても発売2年経った「最新世代機」のPS5やXbox Series XおよびPCでは、アセットの高精細化やレイトレーシング、ゲーム機ではロード時間の短縮、各種MOD統合など、数十項目にわたるグラフィック・パフォーマンス・技術的改善を含みます。
さらにNetflixのドラマ版にインスパイアされた武器や鎧などの新規コンテンツと、旧機種向けにも多数の修正や改善も含む予定。ヘンリー・カヴィル演じるネトフリ版ゲラルトの装備はPS4 / Xbox One / Nintendo Switchでも利用可能です。
アップデートは過去のどのバージョンの所有者でも無料。これから購入する場合は、別売りだったDLCをすべて含むコンプリート・エディションの名称で同日からダウンロード購入できるようになります。
プレイ動画を含む次世代機アップデートの詳細は、今後 CD Projekt Red の公式Twitchチャンネルで配信予定。
『ウィッチャー3』がPC / PS4 / Xbox Oneで発売されたのは2015年。絶大な人気を博し数本の追加コンテンツがリリースされたほか、2019年には驚きのニンテンドースイッチ版や Netflix 実写ドラマ化もあり、2022年4月時点で4000万本超を売り上げるコンテンツとなっています。
「次世代機」アップデートは当初2021年前半に配信予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う開発体制の変化、次世代機どころではない状態で発売し大変なことになった『Cyberpunk 2077』の改善にリソースを集中させたことなどから、遅れての配信となりました。
とはいえ、オリジナル・リマスター・次世代機バージョンを小刻みに別リリースにして課金するソフトも珍しくないなかで、過去のいずれもバージョンでも所有していれば無料でアップデートできること、PS5 / Xbox Series X|S / PCだけでなく旧機種にも一部の改善やコンテンツで恩恵があるのはありがたい話です。
ウィッチャー3の続編となるメインシリーズの新作、開発名Project Polaris はすでに開発の初期段階にあり、三部作となることが発表済み。
1本目が少なくとも3年後、そこから6年間にわたってリリース予定なので、仮に延期がなかったとして余裕で2030年代まで続きます。
『ウィッチャー』ユニバースとしては、メインシリーズの新規三部作以外にも二本の新作が開発中。ネトフリ版のドラマは現在シーズン3の配信前ですが、すでにシーズン4も主演俳優を交代して続くことが明らかになっています。
リアルワールドでウィッチャーになれるスマホゲームのThe Witcher Monster Slayer もちゃんとサービスを継続中。
メインシナリオのコンテンツ更新が来ない期間は雑魚を無限に狩り続けて図鑑を埋める超絶繰り返しゲームになりますが、巨大なモンスターが眼前に現れるAR表現や、少しずつ手がかりを集め獲物を追い詰める「ウィッチャーなりきり感」は特筆に値する作品です。
thewitcher.com | The Witcher 3: Wild Hunt gets a FREE next-gen update on December 14th!