GPDの正規代理店である天空が、最新ゲーミングUMPC「GPD WIN 4」の国内予約を開始しました。発売は2023年春(4月~5月)の予定となっています。
予約開始といっても、GPD WIN 4はグローバルでもIndiegogoでクラウドファンディングを実施中の製品です。とりあえず予約金1000円での予約受付を開始するものの、正式価格は未定です。
GPD WIN 4は、いまではゲーミングUMPCの老舗といってもいい中国GPD社の最新モデル。CPUにはRyzen 7 6800Uを搭載しており、RAMは16GB/32GB、ストレージは512GB/1TB/2TB。
コントローラー一体型のGPD WINシリーズの4モデル目で、GPD WIN 3から引き続き、ディスプレイをスライドさせるとキーボードが現れるスライドカバーデザインを採用しています。
ディスプレイサイズは6インチ FHD(1920 x 1080)、リフレッシュレートは最大60Hz。カバーガラスにはCorning Gorilla Glass 5を採用しています。このディスプレイをスライドするとキーボードが現れますが、スライド機構自体はバネなどはなく手動式。このあたりはGPD WIN 3から変わってはいません。
GPD WIN 3のキーボードはタッチ式でしたが、GPD WIN 4は小さいながらメカニカル(ドーム式スイッチ)のフルキーボードを搭載。キーストロークは浅めながら、確かなクリック感があります。
このキーボードで文章入力をバリバリとこなしたいという人は少ないかもしれませんが、頑張れば意外といけそうな印象です。ただ、手で抱えたまま親指で入力するスタイルだと、手の大きさにもよりますが、中央付近に指が届かず入力しやすいとはいえません。ゲーム中にテキストチャットを頻繁に行うような用途には向かなそうです。
ゲームのログインID、パスワード入力など、補助的な使いかたなら問題はありません。
コントローラーの配置も、アナログスティックが左右とも上部に配置されていたGPD WIN 3から代わり、オーソドックなXboxスタイルになりました。やや丸みを帯びたフォルムと左下のストラップホールもあわせて、かなりPSP(Vita)に近い印象となっています。
L1/R1、L2/R2のショルダーボタンはもちろんこと、背面にはユーザーがキーボードショートカットなどを割り当てられるカスタムボタンが2つ用意されています。
コントローラー左下部には小さいながらマウス操作で利用できる光学式マウスセンサーを搭載。マウス操作自体は、切替スイッチを利用しアナログスティックでも行えますが、マウスセンサーはゲームパッドモードのままでも利用可能です。また右側下部には独立した指紋センサーも備えています。
インターフェースは、上部にUSB Type-C(USB 4.0)とType-A、3.5mmジャック、底部にUSB Type-C、左側面にmicroSDカードスロットを備えます。また、オプションとして背面に4G LTEモジュールを装着可能。こちらも日本でリリース予定とのことです。Indiegogoで記載されている対応バンドは下記の通り。これはWIN Max 2の4G LTEモジュールと同じです。
LTE TDD B38/B39/B40/B41
LTE FDD B1/B2/B3/B4/B5/B8/B12/B13/B18/B19/B20/B25/B26/B28
そのほか、無線関連ではWiFi 6、Bluetoothは5.2に対応。OSはWindows 11 Homeとなりますが、Steam OSもサポートし、デュアルブートが可能になる予定。
専用ドックも用意されており、ディスプレイやキーボードなどを接続、自宅ではミニデスクトップPCのように利用することも可能です。ただ、専用ドックの発売時期は未定。GPD WIN 3のドックも流用可能とのこと。
国内での販売価格は未定ですが、GPDがindiegogoで表示している定価を考慮すると、16GB/512GBが14~15万円、16GB/1TBが15~16万円、32GB/1TBが16~18万円、32GB/2TBが19~20万円になるとのこと。現在発売・発表されているRyzen 7 6800UのゲーミングUMPCと大きな差はないようです。