ローランドがゲーミングミキサー「BRIDGE CAST」を1月28日に発売します。価格はオープン価格ですが、予約を受け付けているショップでは3万円前後の本体価格です。
ローランドといえば電子楽器メーカーというイメージがありますが、実はビデオ配信・編集機器を古くから開発しており、配信用の機材を出すことにはそれほど違和感はありません。しかし、「ゲーミング」をうたった製品としてはこれが初ということです。
同社のコンシューマー向けの配信ミキサーとしては、最近ではGO:MIXERという製品シリーズがありますが、それらが複数のスマートフォンで配信するコンセプトだったのに対し、BRIDGE CASTはゲーム配信者、ストリーマーと呼ばれる人たちのニーズにフォーカスを当てた製品。
VT-4に代表されるようなローランドお得意のボイスチェンジャー機能も入っていますが、これは楽器用途ではなく、あくまでもゲームのサウンドやチャット、配信者のマイクを拾って的確に配信できる用途に絞っています。
その証拠に、というわけではないですが、せっかくのDSP内蔵であるにも関わらず、ギターをぶっ込んでBOSSのディストーションかけて、という余計な機能はあっさり切り捨てているので、「お、VTも入っているオーディオインタフェース付きミキサーね。コンパクトだしギターにも良さそう」と勘違いして買わないようにしていただきたいところです。
入力のXLR端子は1つ。ファンタム電源あり。EQ、コンプレッサー、ノイズサプレッサー、ディエッサー、リバーブを備えており、これにボイチェンのピッチとフォルマントが加わります。
音声よりも映像が遅れてしまいリップシンクができなくなる問題は、音声のディレイ機能で対処できます。ゲームプレイに便利な、足音などの手がかりを聞きやすくするためのEQ設定も用意。
ミックスは、配信用とユーザーのモニタリング用の2系統を独立して用意しており、切り替えてヘッドフォンモニターが可能です。
ゲーミングPC、Mac、PlayStation 5に対応していますが、Mac用ドライバは2023年第2四半期にリリース予定。ローランドのクラウドサービスであるRoland Cloudに新設される著作権フリーBGMの提供も同時期を予定しています。