イーロン・マスク氏は、2月9日で終了としていたTwitter APIへの無料アクセスについて、「善良なコンテンツ」を提供するボットに関しては例外的に無料でAPIアクセスを許可すると述べました。
Twitterはサードパーティ製クライアントアプリからのAPIアクセスを予告なしに停止してから数日後、開発者がTwitter APIにアクセスするには2月9日より「有料の基本プラン」に登録する必要があると発表しました。
API利用の料金について、マスク氏は「ID認証付きの」月額100ドル程度のサブスクリプションにすることで、「詐欺や世論誘導に悪用される」状況を大きく改善できると述べています。
ただ、これまで無料だったAPIが突然有料化されることになったことを受け、当然ながら開発者たちからは不満の声があがりました。またボット開発者らの一部はTwitter向けのボット開発から手を引くことを表明しています。
2011年から飼い猫が夜間に家を出入りする様子をカメラで捕らえ、Twitterに自動投稿するボットを運用しているアカウント @PepitoTheCat は、APIが有料化されると、このような「Twitterの歴史の一部として、質の高いコンテンツを素晴らしいエンゲージメントで投稿」してきたアカウントを強制終了させることになるとマスク氏に訴えました。
このような反応を受けたマスク氏は、このような無害で人気のボットアカウントの存在を考慮したのか、「善良なコンテンツを提供するボット」に関しては「軽く、書き込みのみ」可能なAPIの無料での使用を許可すると返信しました。
ただ、このアカウントはともかくとして、無料APIを使用できる「善良なコンテンツ」の線引きがどこにあるのかまでは、マスク氏は示していません。