2月11日、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキング中のロシア・プログレス82補給船から、冷却水が漏れていることがわかりました。
ロシアの地上管制は、プログレス82の冷却水ループのパラメーターに減圧が記録されたと報告していますが、ISSとの接続ハッチは開いたままで、気密漏れも船内温度の異常なども発生していないとのこと。
プログレス82は、2月17日にISSから出た廃棄物を積み込んでISSを離れ、大気圏に再突入する予定です。ただ、プログレス補給船は再突入の際に焼失してしまうため、冷却水が漏れた原因の調査を徹底することになれば、ISSからの切り離しを延期することもあるかもしれません。
問題への対処については、NASAもRoscosmosに協力しており、ISSのあらゆるシステムの監視状態を監視しており、他には問題はないとしています。
ちなみに、今回の冷却水漏れは後続のプログレス83がISSに到着したその日に発生しました。また、先だって冷却水漏れを発生したソユーズ宇宙船(MS-22)で発生した同様の問題については今月、代替機となるMS-23が無人で打ち上げられ、当初3月にMS-22で帰還予定だったMS-22の3人の飛行士は、9月下旬にMS-23で帰還する段取りになっています。
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