Snapchatを手掛ける米Snapは2月15日(現地時間)、Snapchat上で動作するARレンズを作成できる「Lens Studio」にレイトレーシング機能を追加しました。
このレイトレーシングを利用した最初のARレンズとして、ジュエリーブランドのティファニーとコラボした「Tiffany Lock」をリリース。ティファニーロックシリーズのブレスレットをARで試着できるというもので、世界のSnapchatユーザーがiOSとAndroidで利用できます。
現実世界の光の動きをシミュレートするレンダリング技術であるレイトレーシングは、主にゲームなどに用いられており、リアルな映像の再現に欠かせない技術となりつつあります。これをARに適用することで、ダイヤモンドなどのジュエリーや、メタリックな素材や光沢のある布地、金属などのオブジェクトをよりリアルに再現できるとしています。
ARを使った試着機能自体は、数年前からいろいろとリリースされていますが、とりあえず「オブジェクトを重ねました」といったものがほとんど。製品をイメージするという点では、それだけでも目的は果たせますが、質感を含めて表現することで、これまで以上にリアルに感じることができそうです。
なお、ARクリエイター向けにレイトレーシングのソフトウェア機能を提供するのは、Snapが初とのことです。