24インチiMac次世代モデル、「M3」搭載で2023年後半に発売か(Bloomberg報道)

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Kiyoshi Tane

Kiyoshi Tane

フリーライター

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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アップルのディスプレイ一体型デスクトップiMacは、2021年に独自開発プロセッサのAppleシリコンM1チップ搭載の24インチを発売して以来、新型の投入がありません。

次のiMacが気になるという声に対して、アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman氏は開発は順調で、2023年後半に発売される見込みと回答しています。

ニュースレター「Power On」最新号によれば、次期iMacはEVT(エンジニアリング検証テスト)という高度な開発段階にあり、生産テストを実施中とのこと。

EVTとは新製品が量産に至るまでの検証プロセスの1つであり、ここで重大な設計上の問題を確認および解決したうえで、DVT(設計検証テスト)→PVT(生産検証テスト)の順に進みます。

次期iMacの開発コード名は「J433」および「J434」。これらは現行モデルと同じ24インチ画面であり、テスト中のバージョンの色も変わらないとのこと。

ただし「ブルー、シルバー、ピンク、オレンジを含む」としつつ一部の色に言及はなく、ある色を別の色に挿し替える可能性もありそうです。

また新型iMacは「M1に代わる新しいMシリーズチップを搭載」し、よりパワフルになるとのこと。M1より新しくてパワフルといえば何個か候補がありますが、以前からGurman氏はM2チップ版iMacはあり得ず、未発表の「M3」チップ版を待つことになると主張していました

さらに内部コンポーネントの一部を移動して再設計しつつ、スタンドを取り付ける製造工程も変更されているとのこと。

最近のアップルは「前モデルと見かけはあまり変えず、内部設計を変更」するパターンがよくあり、たとえばiPhone 14は13と区別が付きにくいものの修理はしやすくなり、サーマルスロットリング(過熱による誤動作を防ぐためにクロック周波数を落とす)が起きにくくなっていると説明していました

そして発売時期については「少なくとも3ヶ月は量産に入る見込みがない」として、早くても2023年後半だと述べています。

現行のM2チップが昨年6月の世界開発者会議WWDCで発表されたことを振り返ると、M3チップは噂の新型13インチ/15インチMacBook Airと同時に今年6月発表。その後にM3 iMac、2024年にM3 Pro/M3 Max搭載MacBook Proを発表する展開もあり得そうです。

つまりM2世代が最新だった期間は、およそ1年程度に留まる可能性があります。Gurman氏は「M2チップはM3に先立つ暫定的なプロセッサーとして設計されている」と言っており、M2搭載Macを購入済みのユーザーは複雑な気持ちになるかもしれません。



《Kiyoshi Tane》
Kiyoshi Tane

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著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。

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